2025年3月18日は日経平均株価が大幅上昇し、終値で3万7千円台後半をキープしました。
このブログでは、日本株全体の動向に加え、米国株式市場の注目ポイントやゆうちょ銀行(7182)の詳細分析を取り上げ、明日以降の株式投資に役立つ情報をまとめています。
Contents
今日の日本株式市場の動向
主要指数
日経平均株価
– 始値:37,900円付近
– 高値:38,000円台(前引け前に到達)
– 安値:37,600円台
– 終値:37,845.42円(前日比 +448.90円)
TOPIX
– 始値:2,770.45
– 高値:2,790.40
– 安値:2,765.00
– 終値:2,783.56(前日比 +35.44)
グロース250指数
- 現在値:665.87(15:30時点)
- 前日比:+1.77(+0.27%)
- 始値:665.75(09:00)
- 高値:667.84(11:03)
- 安値:662.90(09:04)
- 前日終値:664.10(2025年3月17日)
セクター別の動き
東証33業種のうち、上昇率トップ3は下記の通りです。
– 銀行業:+2.33%
– 非鉄金属:+2.28%
– 保険業:+2.03%
一方、下落率が目立った業種トップ3は以下になります。
– 小売業:-0.45%
– 空運業:-0.39%
– サービス業:-0.12%
個別銘柄ニュース
- Sサイエンス(5721):終値60円(+100.0%)
暗号資産投資事業の開始を発表し、ストップ高となりました。 - アウン(2459):終値240円(+26.3%)
アリババ日本法人とのビジネスマッチング契約締結を公表し急伸。 - トリプラ(5136):終値2,085円(+23.7%)
独自宿泊管理システム「tripla Book」の需要拡大を受け、25年10月期業績予想を上方修正。
日経225インデックスのチャート分析・シナリオ

日経225は本日、寄り高く始まったものの、ほとんど値動きがない展開となりました。この小動きの状況は、明日に控える日銀政策決定会合を前にした市場参加者の様子見姿勢を表しています。
テクニカル的に見ると、日足チャートでは上値が25日移動平均線(25MA)に抑えられている形となっており、上昇トレンドへの転換にはまだ時間がかかる可能性があります。現在の価格帯は重要な節目となる37,700円付近に位置しており、このレベルがブレイクポイントとなりそうです。
現在の相場状況を分析すると:
- RSIは過度に買われた/売られた状態ではなく、中立圏内で推移
- 25MAが明確な抵抗線として機能している
- 出来高は低調であり、市場参加者の慎重な姿勢を反映
特に注目すべきは、明日の日銀政策決定会合です。金融政策の方向性によって相場が大きく動く可能性が高く、この発表は日経225だけでなく円相場や銀行株など、幅広い市場に影響を与えるでしょう。
トレード戦略としては:
- 日銀発表前はポジションを控えめにし、リスク管理を徹底
- 発表後の方向感が明確になった際に、トレンドに沿ったポジションを構築
- 上方ブレイクの場合は38,500円、下方ブレイクの場合は37,000円を意識
今回の日銀政策決定会合では、追加利上げの可能性や今後の政策スタンスに関する言及が注目されています。これにより円高/円安方向への動きや金利変動が予想され、日経225にも大きな影響が見込まれます。
当面は節目となる37,700円を挟んだ展開が続くと予想されますが、明日の発表後には大きな方向感が生まれる可能性があります。発表内容とその後の価格反応を見極めることが、短期トレードの成功のカギとなるでしょう。
今日の日本株式市場に影響を与えたニュース・トピックス
本日の大幅上昇を支えた主な要因は下記の通りです。
– 前日の米国株上昇
ダウ平均をはじめ主要指数が上昇し、投資家心理が改善しました。
– 円安による輸出関連銘柄への買い
外国為替市場では1ドル=149円台半ばまで円安が進行。自動車や機械などの輸出セクターが買われました。
– 米国のトランプ関税とロシア・ウクライナ情勢
追加関税や地政学リスクに対する市場の耐性が見られる一方、ウクライナとロシアの停戦交渉に関するトランプ・プーチン会談への期待も相場の支援材料となりました。
– 商社株への買い継続
バークシャー・ハザウェイによる商社株の買い増し報道を受け、伊藤忠や三菱商事が引き続き堅調に推移しました。
今晩の米国株式市場の注目ポイント
ダウ平均、S&P500、ナスダックの前日終値
– ダウ平均:41,841.63ドル(+353.44ドル、+0.85%)
– S&P500:5,675.12ドル(+36.18ドル、+0.64%)
– ナスダック:17,808.66ドル(+54.58ドル、+0.31%)
いずれの指数も上昇し、不動産セクターやエネルギーセクターが主導した一日でした。
重要経済指標・イベントの予定
– 3月19日(日本時間27:00):米国FOMC政策金利発表
現行の4.25~4.50%据え置きが有力視されますが、会合後の声明とドットプロットに注目が集まります。
– 3月19日:日本銀行の政策金利発表
追加緩和や現状維持の可能性など、市場の注目度が高いです。
– 3月19日:訪日外国人旅行者数(2月分)
16:15公表予定。サービスや観光関連銘柄の需給に影響を与える可能性があります。
為替動向と日本株への影響
本日は1ドル=149円台半ばで推移しました。
円安が続くことで輸出株にとってはプラス要因ですが、FRB会合の結果次第で急変動する可能性があり注意が必要です。
また、米中関税の追加策やロシア・ウクライナ情勢など、地政学リスクの進展もドル円相場を左右する要因となっています。
S&P500指数のチャート分析・シナリオ

S&P500指数は、重要な節目となっていた5,658ポイントを一旦ブレイクしたものの、1日の終盤にかけて値を戻し、最終的には上げ気味で終了しました。テクニカル的に注目すべきは、日足チャートで5日移動平均線(5MA)をしっかりと上抜けている点です。さらに5MA自体も上向きになっているため、短期的な反発上昇の可能性が期待できる状況です。
現在の相場環境を踏まえると:
- 次の抵抗線は5,778ポイント付近に位置
- RSIは過度に買われた状態ではなく、短期的な上昇余地あり
- 出来高の増加が見られ、短期的な反発の信頼性を裏付け
しかし、大局的に見ると明らかに下降トレンドの中での動きであり、今回の上昇は一時的な戻りと捉えるべきでしょう。大きく値幅を狙うにはリスクが大きすぎる状況です。
トレード戦略としては以下が考えられます:
- 5,778ポイントまでを目標とした細かいスキャルピングやデイトレードで利益を積み上げる
- 意識されていた5,658ポイントを再度下抜けし、日足の5MAも下抜けた場合はショート方向で狙いを入れる
- ポジションサイズは通常より小さめに設定し、リスク管理を徹底
特に注意すべきは、今後アメリカではFOMC(連邦公開市場委員会)が控えており、このイベントによって相場の方向性が大きく変わる可能性があります。そのため、イベント前後は特に細かいトレードを行うことでリスクを抑制することが望ましいでしょう。
5,658ポイントが重要な分岐点となって
注目銘柄:ゆうちょ銀行(7182)
事業内容
ゆうちょ銀行(7182)は日本郵政グループの一角を担う銀行で、全国の郵便局ネットワークを通じて貯金や送金サービスを提供しています。
資金運用では多額の国債や有価証券を保有し、個人投資家にも身近な存在として知られています。
企業概要・業績
- 経常収益:1兆9,102億円(前年同期比-1.2%)
- 経常利益:4,412億円(前年同期比+20.2%)
- PER:14.26倍
- PBR:0.61倍
- 配当利回り:3.55%
- EPS:110.61円
- ROI:3.69%
通期業績予想(会社予想)では、経常利益5,750億円(前期比+15.9%)を掲げています。
資金運用収益の増加による増益が続いている点が強みといえます。
株価推移
– 始値:1,585.0円
– 高値:1,585.0円
– 安値:1,555.0円
– 終値:1,577.5円
– 出来高:30,912,400株
前日比+12.5円(+0.80%)で取引を終えました。
日本郵政による株式売出し価格1,444円を大きく上回り、大商いを伴って堅調に推移しています。
今後の見通しやリスク要因
– 見通し
– 資金運用収益の拡大が続けば、業績成長が期待できます。
– アナリストの目標株価コンセンサスは1,873円付近で「買い継続」の声が多数です。
– リスク要因
– 金利動向に左右されやすく、米国FOMC結果や日銀金融政策によっては運用環境が変化しやすい点
– 親会社である日本郵政グループからの保有株売却が進む場合、市場における需給バランスへの影響が懸念されます。
ゆうちょ銀行(7182)のチャート分析・シナリオ

ゆうちょ銀行(7182)は本日、寄り付きで一旦値を下げたものの、後場から徐々に持ち直し、日足では下ヒゲピンバーを形成して終了しました。この下ヒゲピンバーは、売り圧力を跳ね返した強さを示す重要なシグナルです。特に5日移動平均線(5MA)で安値をしっかりと支えており、上昇トレンドの継続を示唆しています。
3月中旬には1,520円付近の重要なレジスタンスラインを突破しており、このブレイクアウトは非常に重要な意味を持ちます。価格帯出来高を見ると、ボリュームの大きいポイントを上抜けたため、今後の上値は比較的軽い状況と判断できます。
テクニカル指標を見ると:
- RSIは現在55付近であり、まだ買われすぎの水準ではないため上昇余地あり
- 週足ではカップウィズハンドルの形状が確認でき、継続的な上昇を示唆
- 出来高の増加が上昇トレンドの信頼性を裏付け
ファンダメンタル面では、日銀の金融政策変更がゆうちょ銀行にとって追い風となっています。2024年3月期第3四半期決算では、経常利益が前年同期比36.1%増と大幅増益を記録。金利上昇による資金利益の増加が主な要因であり、この傾向は今後も続くと予想されます。
トレード戦略としては以下が考えられます:
- 損切りラインは75MA下の1,510円付近に設定
- 第一目標は直近高値の1,630円(+3.4%)
- 第二目標はパターン測定による1,700円(+7.8%)
ただし、日銀の政策決定会合(4月26日)やアメリカのFOMC(3月19-20日)などの重要イベント前後はボラティリティが高まる可能性があります。イベント通過までは、ポジションサイズを通常の50-70%程度に抑えるか、イベント後の方向感が明確になった際のデイトレードも検討すべきでしょう。
金融セクターへの資金流入が続く中、ゆうちょ銀行は複数のテクニカル指標と強いファンダメンタルズに支えられ、中長期的な上昇トレンドにあると判断できます。適切なリスク管理のもと、このトレンドに乗る戦略が有望です。
ご提供いただいたS&P500の分析も拝見しました。同様にチャート分析をまとめた記事を作成いたします。
おり、この水準を維持できるかどうかで今後の展開が変わってきます。FOMCの結果と市場の反応を見極めつつ、リスク管理を第一に考えたトレード戦略の構築が求められる局面です。
明日以降の戦略とまとめ
明日以降の注目指標発表予定
– 3月19日
– 日本銀行 政策金利発表
– 機械受注(1月分)(8:50)
– 訪日外国人旅行者数(2月分)(16:15)
– 米国FRB 政策金利発表(27:00、日本時間)
投資家へのアドバイス
投資家は、FOMCや日銀の金融政策を注視しながら、為替や金利動向に気を配る必要があります。
特に円安が続く場合は輸出関連や銀行セクターへの追い風となる一方、地政学リスクの突然の高まりに備え、分散投資やヘッジ戦略も検討するとよいでしょう。
総括コメント
日経平均は前日の米国株高や円安を背景に大きく上昇し、3日連続の大幅高となりました。
注目銘柄のゆうちょ銀行(7182)は増収増益見通しの後押しを受け、堅調に推移しています。
明日以降は国内外の金融政策イベントが相次ぐため、市場は神経質な動きになる可能性が高いです。
引き続きリスク管理を徹底しながら、上昇トレンドを活用できる投資チャンスを探っていきましょう。
参考リンク一覧
- 長崎新聞 日経平均終値情報
- 株探 個別銘柄値上がりランキング
- 日本銀行 予定カレンダー
- Yahoo!ファイナンス ダウ平均・S&P500・ナスダック
- FRB会合スケジュール (英語)
- ゆうちょ銀行 IR情報
- 日本郵政 プレスリリース
- Yahoo!ファイナンス ゆうちょ銀行(7182)
初心者のための用語集
- 日経平均株価:東京証券取引所の一部上場銘柄のうち、代表的な225銘柄の株価を指数化したもの。日本株式市場を代表する指標の一つ。
- TOPIX(東証株価指数):東証プライム(旧・東証一部)に上場している全銘柄を対象に算出される株価指数。日経平均とは異なる計算方法を採用している。
- グロース指数:成長性の高い企業(主に新興市場など)の株価動向を示す指標。ハイリスク・ハイリターン銘柄が多い。
- 前引け:株式市場の前場(午前の取引)が終了すること。通常11時30分。
- FOMC(連邦公開市場委員会):米国の中央銀行であるFRBが、金融政策を決定する会合。政策金利や金融政策の見通しを決定する重要な場。
- FRB(連邦準備制度理事会):米国の中央銀行制度を統括する機関。日本の日本銀行に相当し、景気やインフレを考慮して金利を調整する。
- ドットプロット:FOMCメンバーそれぞれが予想する適正な政策金利を示すグラフ。将来の金利見通しを探る上で重要な資料。
- EPS(1株当たり利益):企業の純利益を発行株式数で割ったもの。企業の収益力を測る指標として使われる。
- PER(株価収益率):株価をEPSで割って算出する指標。一般的に数値が低いほど株価が割安とされる。
- PBR(株価純資産倍率):株価を1株当たり純資産(BPS)で割った指標。1倍未満だと解散価値よりも株価が安いと判断される場合がある。
- 配当利回り:1株当たりの年間配当を株価で割ってパーセント表示したもの。投資家が得られる配当の割合を示す。
- 機械受注:機械メーカーの受注状況をまとめた経済指標。設備投資の先行指標とされ、市場に与える影響が大きい。
- レーティング:証券会社やアナリストが銘柄の投資評価を示したもの。「買い継続」「中立」「売り」などの指標で示される。
免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、いかなる投資行動を推奨・勧誘するものではありません。記載されている情報は作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではありません。相場の状況は常に変化しており、経済指標・地政学リスク・金融政策など外的要因によって、予想を大きく上回る変動が生じる可能性があります。
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