本記事では、トレンドフォロワーとしてデイトレ〜スイングトレード(約2週間程度の時間軸)を行う方に向け、ドル円相場の最新環境認識と、今日のトレード戦略をわかりやすく解説します。
本日動きそうな重要指標やニュースもあわせてご紹介しますので、ぜひ最後までお読みいただき、あなたの勝ちトレードにお役立てください。
Contents
本日のポイント概要
- 週足では20MAを明確に下回る形になりつつあり、長期の下落トレンドが形成される可能性が高い。
- 日足では200MAが下向きとなり始めており、下降方向への加速が期待できる局面。
- 4時間足でも下降トレンドにあるものの、やや「20MAと80MAの乖離」が目立つため、エントリータイミングは慎重に。
- 1時間足では、直近で「ショートに有利な形」が整いつつあり、すでにエントリーチャンスとの見方も。
- 重要指標としては、今週後半の米国CPI、PPI、小売売上高などが控えており、ドル円の大きな変動要因になりそう。
- 地政学リスク(ウクライナ情勢、米中関係、北朝鮮の動き)によるリスク回避の円買いも常に要警戒。
1.長期の相場環境認識
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● 週足の動き
- 週足チャートでは、価格が20MAを下回り、かつ移動平均線自体も下向き基調が鮮明化しています。
- 特に、直近最安値となる148.6円付近を明確に割ってくると、週足ベースでの強いダウントレンドが走る可能性が高まるでしょう。
- 週足レベルの移動平均線が下向きに傾いているときは、基本的には戻り売り(ショート)目線が優勢です。
● 日足の動き
- 日足では、200MAが下向きになり、下降トレンドが本格化する可能性が示唆されています。
- 移動平均線同士の間隔も広がり始めており、反発を試みても戻り売りに押されやすい環境と言えます。
- 150円や148.6円といった心理的・テクニカル的節目が存在するため、短期的にいったん反発があっても、日足では戻り売りの戦略が有効となりやすいでしょう。
2.中期(4時間足)の相場状況
- 4時間足を見ると、明確な下降トレンドが続く一方で、20MAと80MAの乖離がやや大きく感じられます。
- 乖離が大きい状況だと、急反発(ショートポジションの買い戻し)にも注意が必要です。
- ただ、過去のプライスアクションを参照すると、まだ大きなサポート帯が明確に見えないエリアをジリジリと下げていく展開も想定できます。
- トレンドフォロワーとしては、下位足(1時間足や15分足)などでエントリータイミングを測る方が得策でしょう。
3.短期(1時間足〜15分足)で見るエントリーポイント
● ショート戦略(メインシナリオ)
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- すでにエントリーしても良いほどのチャート形状
- 1時間足では、20MAと80MAが収束し、上にゴールデンクロスを作りきれずに再度下落方向へ向かう局面が狙い目です。
- 直近安値151.552円を割って下に走り出すと、一段の下落余地があると考えられます。
- 損切りラインと目標値
- 損切りラインは、直近高値を少し上回った152.3円付近が妥当。
- 最初の利益目標は、日足のサポート帯が意識される148.8円付近。
- なお、途中のラウンドナンバー150円は心理的な節目なので、そこで一度、ポジションの半分を利確するなど、リスク管理を行うと安心です。
- 注意点
- 大きく下げすぎたあと急反発に巻き込まれるリスクがあるため、エントリー後はレートが一度戻す動きがないかをチェック。
- 4時間足の移動平均線乖離が大きいと、想定外のショートカバー(買い戻し)で急騰する可能性があります。ストップは必ず設定しましょう。
● ロング戦略(サブシナリオ)
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- ロングの成立条件
- いったん安値がしっかり固まった形を確認してからが理想です。たとえば151.9円付近が下支えとなり、そこを明確に割れずに反転上昇する動きが複数回見られたタイミングを待ちます。
- 20MAが80MAを上抜けするゴールデンクロスが起こり、その後も20MAが上向き継続となってはじめてロング参戦を検討。
- タイミングと時間軸
- ロングシナリオは、移動平均線の向きが変わるまで時間がかかる傾向があります。
- 今日中に大きく反発し、上昇トレンドに転換するにはやや材料が不足している可能性もあり、本日すぐのロングエントリーは難易度が高めと考えましょう。
- 押し目買いの候補
- 万が一、米国指標(CPIやPPI、小売売上高)などでドル買いが強まって急騰し、ドル円が152円台後半〜153円台に乗せてくる展開なら、押し目を待ってロングする余地が出てきます。
- ただし現状ではショート優位な相場環境のため、ロングを狙う場合は十分に慎重な判断が必要です。
4.今週の重要指標とニュース
ドル円相場に大きな影響を与えると予想される指標・イベントは下記の通りです。
特にアメリカのインフレ指標(CPI、PPI)と小売売上高は、FRBの利上げ方針を左右する重要なデータとなります。
- 2月14日(木) 21:30(日本時間) 米国1月 消費者物価指数(CPI)
- インフレ指標の中でも最重要の一つ。
- 予想を上回るインフレ圧力が確認されれば、FRBのタカ派姿勢継続→ドル買いが強まり、ドル円上昇要因になる可能性が高い。
- 逆に、予想を下回る場合は米利上げ観測後退→ドル売り・円高につながりやすい。
- 2月14日(木) 22:30(日本時間) 米国1月 生産者物価指数(PPI)
- 企業間取引の物価動向を示す指標で、CPIの先行指標としても注目度が高い。
- こちらも強い結果ならドル買い・円売り、弱い結果ならドル売り・円買いの傾向が出やすい。
- 2月15日(金) 22:30(日本時間) 米国1月 小売売上高
- 米国消費動向を示す指標で、GDPの大部分を支える個人消費の勢いを測るうえで極めて重要。
- 予想を上回ればドル高要因、下回ればドル安要因と考えられる。
5.地政学リスクも要チェック
- ウクライナ情勢
- 戦闘の激化や新たな局面に入ると、リスク回避の円買いが発動し、ドル円の下落要因となる。
- 米中関係
- 貿易摩擦の激化や台湾問題の緊迫化が報じられると、不透明感からリスクオフの円買いが進む可能性あり。
- 北朝鮮情勢
- ミサイル発射や核実験などが続けば、地政学リスク増大→円買いという流れになる場合が多い。
6.シナリオまとめ:今日の戦略
ここまでの分析を踏まえると、「まずはショート優位」と考えるのが自然です。
一方で、指標発表など大きな材料が出ると、突発的な反転上昇(ロングシナリオ)が発動する可能性も否定できません。
- メインシナリオ(ショート)
- エントリーポイント:1時間足や15分足で直近安値(151.55付近)を下抜けたタイミング、もしくは20MAが再度下向きになるポイント。
- 損切り目安:152.3円付近(直近高値を少し上に置く)
- 利益目標:まずは150円付近で一部利確、さらに148.6円ブレイクなら148円台を狙う。
- 留意事項:4時間足レベルの乖離が大きいので、反発がきたら逃げる・ドテンも含めて柔軟に対応。
- サブシナリオ(ロング)
- エントリーポイント:1時間足で151.9円前後が下支えとなり、20MAと80MAのゴールデンクロスが出現するなど、明確な上昇転換サインが確認できたとき。
- 損切り目安:151円割れ(安値更新で撤退)
- 目標:152.5円〜153円レジスタンス突破を狙うのが理想だが、現状はやや難易度高。
- 留意事項:米国指標などポジティブ材料が出ても、トレンド自体は下向き基調なので「逆張り」である点を意識する。
7.総評:今日は攻め時、ただしリスク管理徹底を
- 長期〜中期チャートは下落傾向が明確になりつつあり、特に週足・日足のMAが揃って下向きの今は、ショート参戦を狙う絶好のチャンスと見る投資家も多いでしょう。
- テクニカル的には、ショート狙いが優位と考えられますが、米国の重要指標発表前後は大口のポジション調整による乱高下が起きやすいです。
- 指標発表直前のポジション構築はハイリスクですので、スプレッド拡大や急変動にも備えてください。
- 2025年に入ってから思うようなトレードができていない方も、こういう重要イベント前後の動きで大きく狙える局面は存在します。
- ただし、連敗脱却を焦って大きなロットで勝負するのは危険。確度の高いポイントを厳選し、損切りをしっかり置いて挑みましょう。
8.今後数日の注目点
- 2月14日〜2月15日の米国指標ラッシュ
- CPI、PPI、小売売上高の結果次第でドル買いが大きく進むか、それとも失速するかが決まるため、ドル円の大幅変動に警戒。
- ** BOJ(日本銀行)の動向**
- 日本銀行はマイナス金利・YCC政策を継続していますが、今後修正の可能性が微かでも生じれば急激な円高進行もあり得ます。
- 地政学リスクの進展
- 相場が下落(円高方向)に走る場合は、こういったリスク回避ムードがきっかけになるケースも多いです。
9.まとめとアクションプラン
- 大きな視点:長期目線では下落トレンドが強まる可能性が高く、戻り売りを中心にシナリオを組み立てるのが基本。
- 短期の実践:1時間足や15分足での細かいタイミング取りが勝敗を分ける。損切りラインを明確に設定し、思惑と逆に行ったら即撤退。
- イベント前後の攻防:米国指標発表時はスプレッド拡大・急騰急落に備え、ポジション量を調整するか、一時的にノーポジを保つのも選択肢。
- ロングシナリオ:基本は逆張り。米国経済が強い数字を連発し、ドル高が一気に進むなら切り替えてロングを検討。そうならなければショートでついていく。
- 心理的節目の150円とテクニカル的節目の148.6円をしっかり注視。下落トレンドが加速する大きな分岐点となりそう。
免責事項
本記事はあくまでも情報提供のみを目的としており、投資助言や推奨を行うものではありません。
外国為替証拠金取引(FX)はレバレッジを伴い、想定を超える損失が発生するリスクもございます。投資判断はご自身の責任と判断で行ってください。
以上が、2025年2月11日のドル円相場における環境認識と今日の戦略です。
相場は常に変動しています。特に今週はアメリカの重要経済指標が連続して控えているため、いつも以上に値動きが活発になることが想定されます。
あなたのトレーダーとしての戦略が、この記事によってさらにブラッシュアップされ、今日のトレード成功につながることを心より願っております。
ぜひリスク管理を徹底しながら、良いトレードを!