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はじめに:己巳(きし)の日とは?
60日に一度巡ってくる「己巳の日(きしのひ)」。暦や開運好きの間では、金運アップの大チャンスとして近年ますます注目されています。一般的に「巳(み)の日」は金運や商売繁盛で有名ですが、中でも「己(つちのと)」が重なる「己巳の日」は、さらにパワーが強まる特別な日と考えられています。
この記事で得られるメリット
- なぜ己巳の日が金運アップに良いのか
- どんな開運アクションをすると効果的なのか
- 己巳の日にやってはいけないことや注意点
を初心者にもわかりやすく解説します。次回の己巳の日を有効に活用して、あなたの金運や運気をぜひ引き上げてみてください。
己巳の日の基礎知識
干支(十干十二支)の仕組みと60日周期
まず、「己巳の日」は「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」の組み合わせによって決まる日干支(ひのえと)のひとつです。
- 十干:甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)
- 十二支:子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)
十干と十二支を順番に組み合わせると全部で60通りがあり、「甲子(きのえね)」「乙丑(きのとうし)」…というふうに、60日ごとに同じ組み合わせが回ってきます。その中で「己」と「巳」が重なる日が「己巳の日」。
干支上の組み合わせ数が多いだけに、己巳の日はおよそ2か月に1度しか訪れないレアな日と言えます。
「己(つちのと)」と「巳(み)」が持つ意味
- 己(つちのと):五行思想では「土」にあたり、万物が育つ基盤・安定を象徴します。土の中から鉱物や宝が掘り出されるイメージもあり、金銭面を育てるパワーがあるといわれています。
- 巳(み):十二支の中で蛇を表すとされ、金運・財運の神様である「弁財天(べんざいてん)」と深い縁があります。弁財天の使いである蛇が、人々の願いを弁財天に届けるという伝承が広く伝わっています。
この「己」の土のエネルギーと「巳」の蛇のエネルギーが合わさることで、財運をさらに強く引き寄せやすいと解釈されているのです。
弁財天との関係:金運・商売繁盛へのご利益
弁財天は七福神の中でも唯一の女神で、財運のみならず芸術、芸能、学問にもご利益がある神様です。特に「巳の日=弁財天の縁日」で知られていますが、己巳の日は「十干の己」も加わることでパワーが倍増。
「60日に一度の財運ゲートが開く」と例えられるほど、金運アップを期待して参拝や開運アクションを行う人が増えています。
己巳の日が開運につながる理由
1. 財運アップの説
- 巳の日自体が「蛇=弁財天の使い」として金運を呼ぶ
- 己(つちのと)が金の源を生み出す土のエネルギー
この二重構造が、金運や仕事運を引き上げる根拠とされています。特に商売繁盛や投資、貯蓄を増やしたいと考えている方にとっては、願掛けや具体的な行動を起こす絶好のタイミングです。
2. 弁財天信仰の歴史
日本各地には弁財天を祀る神社・お寺が多数あります。代表的なのは「日本三大弁財天」と呼ばれる、
- 滋賀県 竹生島の宝厳寺・竹生島神社
- 広島県 厳島神社・大願寺
- 神奈川県 江島神社
いずれも古くから財運、芸能、学問の神として親しまれ、巳の日・己巳の日には多くの参拝者で賑わいます。
3. 己巳の日は新しいスタートにぴったり
「土」の要素は安定を、「蛇」は脱皮のイメージから変化や成長を表すとされます。そのため、「新しいことを始めると、それが大きく育ちやすい」タイミングとも考えられます。
- ビジネスを立ち上げたい
- 習い事を始めたい
- 投資を始めてみたい
といった「これから頑張りたい!」「チャレンジしたい!」というモチベーションと相性が良いのです。
己巳の日におすすめの具体的な開運メソッド
己巳の日は1日限り。だからこそ、的を絞った行動が大事です。ここでは、取り入れやすい開運アクションをご紹介します。
1. 弁財天を祀る神社参拝
最も代表的な行動が「弁財天の神社や寺院への参拝」です。己巳の日は、弁財天の使いである蛇のパワーが最高潮に達するとされ、願いを届けてもらいやすい絶好のタイミング。
- 参拝のポイント
- 手水(ちょうず)で手と口を清め、二拝二拍手一拝の基本作法をしっかり行う
- お賽銭は金額にこだわる必要はないが、5円(ご縁)や45円(始終ご縁)など語呂合わせも人気
- 参拝後は本殿だけでなく、境内にある小さな社殿(末社)やお守り授与所もチェック
2. “銭洗い”でお金を清める
神社や寺院によっては「銭洗い」と呼ばれるお金を清める儀式が行われているところもあります。洗ったお金を“種銭”として財布に入れておくと、「お金を呼び込む財布」になるという考え方です。
- 「専用の洗い場」がある寺社でない場合は、自宅で新しい水を用い、感謝を込めて少額のお札を清めてもOK
- 銭洗いしたお金はすぐに使わず、お守りとしてとっておく人もいます
3. 財布のお手入れ・新調
金運グッズの代表格「財布」。己巳の日に新しい財布を使い始めると、お金が貯まりやすいとも言われています。もし買い替えのタイミングを迷っているなら、己巳の日を狙うのがベスト。
- お手入れの仕方
- 中身を一度すべて出し、レシートなど不要物を処分
- 柔らかい布や専用クリーナーで汚れを拭き取る
- お札は上下を揃えて戻す
4. 宝くじや投資を始める
「運を試す」日にするのもおすすめ。己巳の日には金運が高まると言われるため、宝くじの購入や投資口座の開設、積立投資のスタートなどに向いていると考える方も多いです。
ただし、「己巳の日だから必ず儲かる」というわけではありません。あくまで自分の努力や勉強があってこそ、開運日が後押ししてくれるという心構えが大切です。
5. 自宅での開運行動:掃除・整理整頓
神社に行けない方でも、自宅でできる開運メソッドは豊富です。
- 玄関・トイレ・水回りの徹底掃除:風水では「水回り=金運」と深く関係すると考えられています
- いらないものを捨てる:不要な物が溜まっていると運気の流れも滞りがち
- 家計簿や予算管理を始める:金運アップにはまず収支バランスを見直すことが基本
こうした日常習慣を己巳の日に改めてスタートすることで、継続しやすくなるでしょう。
己巳の日に気をつけたい注意点
1. 過度な期待は禁物
「己巳の日だから何もしなくても金運が上がる」という過大な期待はNG。あくまで開運のきっかけであり、実際にお金を増やすには日頃の努力や行動が不可欠です。
2. 「不成就日」などの凶日と重なる場合
カレンダーによっては、「己巳の日」と「不成就日(ふじょうじゅび)」が同じになることもあります。不成就日は物事が成就しにくいとされる日。もし重なる場合は、日付をずらすなど臨機応変に対応してみてください。
3. 結婚や大きな契約は避ける?
「弁財天は女神なので、嫉妬深い」という伝承から、結婚や入籍などは避けるべきという説があります。迷信ではありますが、気になる方はこの日に大事な契約や婚姻届けを出すのを控えても良いでしょう。
4. 神社参拝のマナー(コロナ禍以降)
- 混雑時のマスク着用や手指消毒
- ソーシャルディスタンスの確保
- 手水舎の利用制限や鈴緒の取り外しに留意
最新状況を確認しつつ、周囲に配慮した形でお参りしましょう。
よくある質問(Q&A)
Q1. 次の己巳の日はいつ?
年ごとに異なりますが、干支カレンダーや暦本などでチェックできます。また、インターネット上にも己巳の日をまとめた一覧がありますので、60日後の周期を確認してみましょう。
Q2. 巳の日や寅の日との違いは?
- 巳の日:弁財天の縁日。金運アップや商売繁盛に良い日
- 寅の日:出て行ったお金が戻ってくるとされる金運招来の日
- 己巳の日:巳の日に十干の「己」も重なるため、いっそう金運エネルギーが高まる
Q3. 弁財天以外のご利益はある?
弁財天は芸能や学問の神様としても有名です。また、「己」の土の力は安定や育成に関わるため、仕事運や家庭運の底上げにもつながると考えられています。
Q4. どうやって忘れずにチェックすればいい?
- Googleカレンダーやスマホのスケジュールアプリに登録
- 手帳に書き込む
- 「#己巳の日」「#開運日」などのハッシュタグをSNSでチェック
まとめ:己巳の日をうまく活用して金運アップ!
己巳の日は、60日に一度の貴重な開運日。金運アップや商売繁盛などのご利益が期待でき、ちょっとしたアクションを起こすきっかけとして最適です。
ポイントは、「己巳の日そのものがすべてを変える」のではなく、「己巳の日をきっかけに自分で行動を起こす」こと。
- 神社へお参り
- 新しい挑戦をスタート
- 財布やお金まわりの見直し
などの行動が、弁財天や干支のパワーと相乗して、あなたの金運を高めてくれるはずです。結果を焦らず、感謝の気持ちを大切に過ごしましょう。
次回の己巳の日を手帳やカレンダーにメモしておき、当日はいつもより少し意識を高めてみてください。大きな財運や幸運につながる第一歩になるかもしれません。
ぜひ己巳の日を活用し、日々の生活をさらに豊かで楽しいものにしていきましょう。あなたの幸運を心から応援しています!