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【FP試験・貨建て金融資産(外貨預金・TTS・TTB・ショーグン債・サムライ債)】徹底攻略ガイド – ファイナンシャルプランナー試験で高得点!

【FP試験・外貨建て金融資産(外貨預金・TTS・TTB・ショーグン債・サムライ債など)】ファイナンシャルプランナー試験で高得点を狙う!徹底攻略ガイド

Contents

はじめに

ここでは、ファイナンシャルプランナー試験の外貨建て金融資産(外貨預金やTTS、TTBの覚え方、ショーグン債やサムライ債など)について、効率よく学習したい方のために情報を網羅的にまとめました。この記事を読むことで、外貨建て金融資産の要点整理から計算問題への対応方法、過去問の出題傾向、学習スケジュール例などがわかり、合格に必要な知識を一気に習得できます。読了後には「どのように勉強すれば外貨建て金融資産の分野で点数を落とさず合格ラインをクリアできるのか」が明確になるはずです。ぜひ最後までご覧ください。

ファイナンシャルプランナー試験における外貨建て金融資産の重要性

ファイナンシャルプランナー試験(以下FP試験と表記)において、「金融資産運用」科目は合格のカギを握る分野のひとつです。中でも外貨建て金融資産は、出題頻度が高く、過去問を分析すると定期的にTTSやTTBの計算問題、サムライ債とショーグン債の違いなどが出題されています。ここでしっかり得点できるようになると、合格に向けて大きくアドバンテージを得ることが可能です。

  • 外貨預金の仕組みや課税関係
  • TTS・TTBなどの為替レートの適用
  • サムライ債・ショーグン債の定義とリスク
  • 計算問題(外貨預金や外貨債券、為替差益の算出など)

これらのトピックはFP2級・3級だけでなく、上級資格であるCFP試験でも必ず押さえておきたい必須知識です。難しく感じるかもしれませんが、出題パターンを掴めば十分攻略可能です。

FP試験で押さえたい外貨建て金融資産(外貨預金・TTS・TTB・ショーグン債・サムライ債など)の基礎知識

ここでは、FP試験の「金融資産運用」分野の中でも特に重要な外貨建て金融資産の基本を解説します。まずは用語や概念を正確に理解し、試験対策の大枠をつかみましょう。

外貨預金の種類と特徴

外貨預金とは、その名のとおり円ではなく外国通貨(米ドル、ユーロ、豪ドルなど)で預け入れる預金です。日本の銀行に預け入れる場合もあれば、海外の銀行に直接預ける場合もあります。FP試験では以下の点が頻出です。

  • 預金保険制度の対象外:銀行が破綻しても外貨預金は保護されません。よくあるひっかけ選択肢で「上限1,000万円まで保護される」と書かれているケースがありますが誤りです。
  • 為替変動リスク:為替レートが円高に動くと、円換算時の元本が目減りする可能性があります。
  • 課税関係:利息部分は利子所得として源泉分離課税(20.315%)。一方、為替差益は雑所得扱いです。

TTSとTTBの覚え方

TTS(Telegraphic Transfer Selling rate)TTB(Telegraphic Transfer Buying rate)は銀行が提示する為替レートの代表的なものです。多くの受験生が混同しがちなため、強く意識して暗記しておきましょう。

  • TTS銀行が外貨を売るときのレート(顧客から見れば「円→外貨」に交換するときのレート)。
  • TTB銀行が外貨を買うときのレート(顧客から見れば「外貨→円」に交換するときのレート)。

語呂合わせの例
外貨はSB食品で覚える」
S=Sell、B=Buy、銀行側の視点がポイントです。

さらに、TTSとTTBの差は銀行の為替手数料に相当するため、TTSはTTBより高めに設定されるのが普通です。計算問題では、預入時(円→外貨)にTTS、払戻時(外貨→円)にTTBを用いて外貨の円換算を行うパターンが頻出です。

サムライ債とショーグン債の違い

外貨建て債券として話題に上がるのがサムライ債ショーグン債。名前が似ているためよく混同されますが、試験では違いがよく問われるので整理しておきましょう。

  • サムライ債海外の発行体が日本で円建てで発行する債券。為替リスクなし
  • ショーグン債海外の発行体が日本で外貨建てで発行する債券。為替リスクあり

よくある勘違い
「サムライ債も外貨建て?」→ いいえ、サムライ債は円建てです。
「ショーグン債は円建て?」→ いいえ、ショーグン債は外貨建てです。

覚え方の例
サムライは国内で円を使う。将軍(ショーグン)は海外の通貨を使う」というイメージで区別すると混乱を防げます。

FP試験における外貨建て金融資産の出題パターンと傾向

外貨建て金融資産は、FP2級・3級いずれでも毎回何らかの形で出題されています。計算問題か、あるいは選択肢の中で基本知識を問う理論問題か、パターンは大きく分けて以下の通りです。

  • 計算問題:外貨預金の満期時の円換算額、利回り計算、為替差損益の計算など。
  • 概念理解問題:TTSとTTBの使い分け、サムライ債かショーグン債かの判断、外貨預金の課税関係など。
  • リスク把握問題:為替リスク、金利変動リスク、信用リスクなどを組み合わせて問う問題。

過去問例
– 外貨定期預金の払戻額を求める問題
– TTS・TTBどちらを用いて計算するかを問う単純理論問題
– 「為替差益は雑所得か、一時所得か」など課税関係を問う問題

近年では、特に為替差益を雑所得とするのか一時所得とするのかで多くの受験生が間違えるケースが指摘されています。もう一度強調しておくと、為替差益は雑所得となります。

外貨建て金融資産の勉強で陥りやすいミスと対策

外貨建て金融資産に苦手意識を持つ受験生が多い理由のひとつは、円高・円安の直感的な把握やTTS・TTBなどの見慣れない用語があるからです。ここでは代表的なミスとその対策を紹介します。

ミス1:円高・円安を勘違いする

よくある間違い
「1ドル=100円から1ドル=110円に変動した際に『円高になった』と答えてしまう」→ これは円安です。

対策

  • 数字が大きくなると「円安・ドル高」、小さくなると「円高・ドル安」。
  • 「同じ1ドルを買うのに必要な円の金額が増えたら円安」
  • 直感で間違いやすい場合は、数値の増減を丁寧に確認するクセをつける。

ミス2:TTSとTTBを逆に使う

よくある間違い
「外貨預金の払い戻し時にTTSを用いて計算してしまう」→ 正しくはTTBです。

対策

  • TTSは銀行が外貨を売る→ 「預け入れ時」「円→外貨」
  • TTBは銀行が外貨を買う→ 「払戻時」「外貨→円」
  • 「出ていくSと、B円買う」という語呂合わせも有効。

ミス3:為替差益を一時所得と勘違いする

正解
「為替差益は雑所得扱い」。一時所得ではないことに注意。

対策

  • 外貨預金に関する所得区分を一覧表で整理。
  • 利息:源泉分離課税の利子所得、為替差益:雑所得
  • 外貨建て保険の保険差益は一時所得になるケースもあるため、そこは切り分ける。

明日から使える!外貨建て金融資産の試験対策に役立つ勉強法

ここからは、具体的な勉強法や学習スケジュール例、よくある疑問へのアドバイスをまとめます。

ステップ1:基礎固め

  • テキストの「外貨預金」「為替レート」「サムライ債・ショーグン債」などの項目を通読し、まず概要を把握。
  • 専門用語(TTS、TTB、TTM、円高、円安、雑所得など)を一覧表にして整理。
  • 最初の段階で詳しい計算問題に飛び込むよりも、まずは概念理解を優先。

ステップ2:計算問題と過去問の反復

  • 計算問題は最初はわかりづらいが、パターンを覚えるとスムーズ。
  • TTSTTBどちらを使うかを判別したら、あとは掛け算で円転・外貨転するだけ。
  • 問題集や過去問サイトを活用し、同タイプの問題をまとめて練習すると覚えやすい。
  • 過去問は最新数回分を中心に解く。特に2020年以降で類題がよく見られる。

ステップ3:知識の応用と最終仕上げ

  • 知識が定着してきたら、試験で時間切れにならないよう電卓操作を練習。
    (電卓のメモリー機能やGT機能を活用できると計算を時短化できます)
  • 外貨建て商品と税金の関連を整理し、ひっかけを回避。
  • 試験直前は、円高・円安、TTS・TTB、サムライ債・ショーグン債の要点を再確認しておく。

ファイナンシャルプランナー試験合格に向けた学習スケジュール例

以下は、外貨建て金融資産を含む「金融資産運用」を中心に据えた学習スケジュール例です。人によって学習時間や予定は異なりますので、あくまで参考程度にご活用ください。

  • 試験3ヶ月前~2ヶ月前
    • テキストを一通り読み、外貨建て金融資産を含む「金融資産運用」の全体像を把握。
    • 語呂合わせでTTS・TTBの違い、円高・円安を理解。
    • 外貨預金・外貨債券のメリット・デメリットなど理論面を固める。
  • 試験2ヶ月前~1ヶ月前
    • 過去問演習開始。外貨預金や外貨建て債券の計算問題に慣れる。
    • 数字の大きさに惑わされないよう、問題文を正確に読み解く訓練。
    • サムライ債とショーグン債の違いを反復で暗記。
  • 試験1ヶ月前~直前
    • 苦手分野の補強(特に計算問題)。慣れてきたら時間を計って解く。
    • 雑所得と利子所得など、税金に関する論点をもう一度おさらい。
    • 試験直前は、「TTS/TTBの判別を間違えていないか」「為替差益の区分はOKか」をチェック。

他の科目との関連と「金融資産運用」を総合的に学ぶメリット

外貨建て金融資産の学習は「金融資産運用」科目だけでなく、実はライフプランニングや「リスク管理」にも影響します。たとえば、外貨建て保険に関する知識は「リスク管理」科目での保険商品理解にも役立ちます。余裕があれば、横断的に学習すると効率的です。

FP試験は全科目の合計得点で合否が決まる場合が多いため、「外貨建て金融資産」ばかりに時間を割きすぎると他科目で足を引っ張られるおそれもあります。各科目のバランスを取りながら、外貨建て金融資産の対策を進めることが大切です。

もしも学習スケジュール全体の立て方がわからない、他科目とのバランスをどう取ればいいかわからない…という場合は、以下の参考記事もチェックしてみてください。

これらの記事では、外貨建て金融資産以外の科目も含めた合格戦略やスケジュールの立て方が詳しく解説されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

外部リンクも活用!公的機関や信頼度の高い企業サイト

外貨建て金融資産に関しては、下記のような公的機関や金融関連の公式サイトでより詳細な情報を得ることができます。情報の正確性や最新動向をチェックするためにも、積極的にアクセスしてみましょう。

公的機関の情報は信頼性が高く、受験勉強の裏付けとしても有用です。試験直前でも大きな制度変更等がないかチェックしておくと安心です。

まとめ:外貨建て金融資産の攻略こそ合格への近道

最後に、本記事の要点を振り返りましょう。

  • 外貨預金:預金保険制度の対象外、利息は利子所得、為替差益は雑所得。
  • TTSとTTB:銀行目線で「Sell」「Buy」。預入時はTTS、払戻時はTTB。
  • サムライ債:海外発行体が日本で円建て発行(為替リスクなし)。
  • ショーグン債:海外発行体が日本で外貨建て発行(為替リスクあり)。
  • 計算問題:満期時の外貨換算や利息計算、為替差益の把握が頻出。
  • 対策の流れ:基礎→計算パターン暗記→過去問反復→直前チェック。

これらをしっかり押さえれば、FP試験の「金融資産運用」分野、特に外貨建て金融資産で大幅に得点力をアップできます。
合格後にも、実務や資産形成の場面で必ず役立つ知識なので、しっかり理解しておきましょう。

次のステップ:合格体験記を読んでみよう

もっと具体的な合格体験や他科目との組み合わせ学習法を知りたい方は、ファイナンシャルプランナー試験の合格体験記や公式サイトの受験者の声などをチェックしてみてください。受験勉強でつまづきやすいポイントやモチベーション維持のコツなどが得られ、独学でも効率よく勉強できます。

同時に、上記で紹介した

も合わせて読めば、全体的な学習スケジュールや他科目対策も含め、さらに理解が深まるはずです。

FP試験は決して暗記だけで突破できるものではありませんが、外貨建て金融資産のようにパターンとルールをしっかり押さえれば、あとは演習量を重ねるほど得点を伸ばしやすい分野です。ぜひ、この記事を参考に学習を進めてください。あなたの合格を応援しています!

参考サイト

初心者のための用語集

  • TTS:銀行が外貨を顧客に売るときに適用する為替レート。円を外貨に換える際に使用され、「出ていくS(Sell)」のイメージで覚えます。
  • TTB:銀行が外貨を顧客から買い取るときに適用する為替レート。外貨を円に換える際に使用され、「B円買う(Buy)」の語呂合わせで覚えます。
  • TTM:TTSとTTBの中間値となる仲値。市場での基準となるレートです。
  • 外貨建て金融資産:日本円ではなく、外国通貨で運用される金融商品全般。外貨預金や外国債券などが含まれます。
  • 外貨預金:外国通貨で預け入れる預金。為替レートの変動により、預金の円換算額が変わるリスクがあります。
  • サムライ債:外国の発行体が日本国内で発行する債券で、発行・利払い・償還ともに円建て。為替リスクがありません。
  • ショーグン債:外国の発行体が日本国内で発行する債券ですが、外貨建てで発行されるため、為替変動リスクがあります。
  • 為替差益・為替差損:為替レートの変動により、外貨資産を円に換算した際に生じる利益(差益)や損失(差損)のこと。
  • 利子所得:外貨預金などから得られる利息収入。通常、源泉分離課税の対象となります。
  • 雑所得:為替差益など、その他の所得の区分で課税対象となる収入。
  • 預金保険制度:銀行が破綻した場合に預金者を保護する制度。ただし、外貨預金は対象外となっています。

オリジナル練習問題

Q1

外貨預金は預金保険制度の対象外である。

【回答】○

【解説】外貨預金は、円建ての預金とは異なり、預金保険制度の対象外となる。為替変動リスクも含めて自己責任で運用する必要がある。

Q2

銀行が顧客に外国通貨を売る際に適用するレートをTTSと呼ぶ。

【回答】○

【解説】TTS(Telegraphic Transfer Selling)とは、銀行が顧客に外貨を「売る」際に適用する為替レートを指す。反対に顧客から外貨を「買う」際のレートはTTB(Telegraphic Transfer Buying)である。

Q3

TTBレートはTTSレートよりも一般的に高く設定される。

【回答】×

【解説】通常はTTSの方がTTBよりも高く設定される。TTSとTTBの差額が銀行の為替手数料などに相当する。

Q4

サムライ債とは、外国の発行体が日本国内で発行する外貨建ての債券のことである。

【回答】×

【解説】サムライ債は、外国の発行体(企業や政府など)が日本で「円建て」で発行する債券である。一方、外国の発行体が日本国内で「外貨建て」で発行する債券はショーグン債と呼ばれる。

Q5

ショーグン債は、日本国内で発行されるが、発行通貨が円以外の外国通貨である債券を指す。

【回答】○

【解説】ショーグン債は外国の発行体が日本市場で「外国通貨建て」で発行する債券のことである。サムライ債とは通貨建てが異なる点に注意。

Q6

外貨預金から得られる利息は、一般的に日本円の預金と同率の源泉徴収が行われる。

【回答】○

【解説】外貨預金の利息も「利子所得」として課税される点では日本円の預金と同様に源泉徴収される。為替差益部分が生じた場合は、雑所得等として別途課税対象となることがあるので注意が必要。

Q7

外貨預金の元本割れリスクは、為替レートが円高方向に変動した際にも生じる可能性がある。

【回答】○

【解説】外貨預金は為替変動リスクを負うため、円高になると円貨換算した際に元本割れ(評価損)が生じる可能性がある。

Q8

為替レートが一定のままであれば、TTSとTTBのスプレッド(差額)は変動しない。

【回答】×

【解説】TTSとTTBのスプレッドは銀行の為替手数料や市場状況で変動する可能性がある。単に為替レートが不変でも、金融機関が提示するスプレッドが変わる場合がある。

Q9

サムライ債は、日本国内の投資家だけでなく、海外の投資家も購入することが可能である。

【回答】○

【解説】サムライ債は日本の証券市場で発行されるため、日本国内の投資家に向けて販売される債券ではあるが、条件によっては海外の投資家も購入できる場合がある。

Q10

外貨建て債券を保有する場合、為替変動リスクと発行体の信用リスクの両方を負うことになる。

【回答】○

【解説】外貨建て債券は、金利変動リスクや発行体の信用リスクに加えて、為替レートの変動によるリスクも伴う。投資の際は総合的なリスク管理が必要である。

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