Contents
- 1 この記事を読むと得られるメリット
- 2 ファイナンシャルプランナー試験(FP試験)で狙われる「債券投資のリスク」とは?
- 3 FP試験で頻出!債券投資の主要リスク4選
- 4 ファイナンシャルプランナー試験(FP試験)の過去問にみる「債券投資のリスク」
- 5 勉強のコツ:債券投資のリスクを「得点源」に変える方法
- 6 学習スケジュール例:債券リスクを効率的にマスターする
- 7 試験当日に備える!債券投資リスク問題の解答テクニック
- 8 合格者の声:債券リスクを攻略して得点源にしよう
- 9 さらに学習を深めたい方へ:内部リンク・外部リンクのご紹介
- 10 まとめ:債券投資のリスクを制する者がFP試験(ファイナンシャルプランナー試験)を制す
- 11 参考サイト
- 12 オリジナル練習問題
- 12.1 債券投資リスクに関する問題その1
- 12.2 債券投資リスクに関する問題その2
- 12.3 債券投資リスクに関する問題その3
- 12.4 債券投資リスクに関する問題その4
- 12.5 債券投資リスクに関する問題その5
- 12.6 債券投資リスクに関する問題その6
- 12.7 債券投資リスクに関する問題その7
- 12.8 債券投資リスクに関する問題その8
- 12.9 債券投資リスクに関する問題その9
- 12.10 債券投資リスクに関する問題その10
- 12.11 債券投資リスクに関する問題その11
- 12.12 債券投資リスクに関する問題その12
- 12.13 債券投資リスクに関する問題その13
- 12.14 債券投資リスクに関する問題その14
- 12.15 債券投資リスクに関する問題その15
- 13 初心者のための用語集
- 14 ファイナンシャルプランナーの勉強に関する無料相談、随時受付中!
この記事を読むと得られるメリット
– ファイナンシャルプランナー試験(FP試験)の「債券投資のリスク」に的を絞った対策法がわかります
– 過去問例や出題傾向を把握し、効率的に合格点へ近づけるための学習ポイントをつかめます
– 「価格変動リスク」「信用リスク(デフォルト)」「格付け」など重要テーマを体系的に整理できます
– 試験当日の解答テクニックや、合格者の実例をもとにした学習スケジュールの立て方を知ることができます
ここから先、債券投資のリスクに対する理解を深め、得点源にするための知識を詳しく解説していきます。
ファイナンシャルプランナー試験(FP試験)で狙われる「債券投資のリスク」とは?
ファイナンシャルプランナー試験では、大きく6科目の範囲が出題されます。そのうち「金融資産運用」分野のなかでも、債券投資のリスクは頻出の重要論点です。具体的には、下記4つが特に問われやすいキーワードとなります。
- 価格変動リスク
- 信用リスク(クレジットリスク)
- デフォルト(債務不履行)
- 格付け(投資適格債、投機的格付債)
これらは過去問でも繰り返し出題されているため、理解不足のままにしておくと失点につながりやすいポイントです。しかし、一度しっかりと仕組みを理解してしまえば、得点源として確保しやすい分野でもあります。
債券投資のリスクが試験で重要視される理由
- 株式投資と比べて「安定的」なイメージがあるため、受験者がリスクを軽視しやすい
- 実務では顧客のポートフォリオ設計において、債券の性質を正確に理解する必要がある
- 金利や格付け、デフォルトリスクなど多面的な知識が絡み合うため
まさに、ファイナンシャルプランナーとして実務でも役立つ知識が問われるのが債券投資のリスクです。
FP試験で頻出!債券投資の主要リスク4選
債券投資には複数のリスクがありますが、ファイナンシャルプランナー試験(FP試験)では以下の4つが特に重要です。
1.価格変動リスク(市場金利変動リスク)
定義:市場金利の変動によって債券価格が上下するリスク。
- 市場金利が上昇すると、既存債券の価値(価格)は下落
- 市場金利が下落すると、既存債券の価値(価格)は上昇
なぜ逆相関が生じるのでしょうか。例えば、新たに利率(クーポン)が高い債券が発行されれば、以前に発行された低金利の債券は魅力度が下がります。つまり「金利が上がれば、古い低利率債券の価格は下がる」という仕組みです。
また、残存期間が長い債券ほど、金利変動による価格の振れ幅が大きくなる点も試験でよく出題されます。長期債は金利変動の影響を受けやすいことを押さえておきましょう。
2.信用リスク(クレジットリスク)
定義:債券を発行した企業や国が、経営・財政悪化などにより元本や利息を支払えなくなるリスク。債券は発行体にお金を貸している状態なので、発行体の信用度が下がると価格も下落し、最悪の場合は元本カット(元本割れ)などの損失を被ります。
実務的なポイント:
- 信用リスクの高い企業・国が発行する債券ほど、利回りは高くなる傾向
- ハイイールド債(ジャンク債)などは信用リスクが大きい
3.デフォルト(債務不履行)
定義:債券の利息や元本の支払いができなくなる状態を「デフォルト」と呼びます。信用リスクが顕在化した最も重大なケースです。
世界的に信用の高い国が発行する国債でも「絶対にデフォルトしない」という保証はありません。例えば米国の債務上限問題なども度々ニュースになりますが、仮に国債であっても、政治・経済状況によってはデフォルトリスクゼロとは言い切れないのです。試験では「国債=無リスク資産」と思い込みすぎると、誤った選択肢に引っかかる可能性があるので注意しましょう。
4.格付け
定義:格付け機関(S&P、Moody’sなど)が、債券発行体の財務健全性や債務返済能力をスコア化したものです。BBB格以上を「投資適格債」、BB格以下を「投機的格付」またはジャンク債と呼ぶのが一般的ルールです。
- AAA(トリプルA)が最上位
- BBB(トリプルB)以上が投資適格債
- BB(ダブルB)以下が投機的格付
過去問でも、B(シングルB)格を「投資適格債」と誤表記している選択肢を探す問題がありました(2024年5月試験より)。正しくはBBB(トリプルB)以上が投資適格債なので、この区分を間違えないようにしましょう。
ファイナンシャルプランナー試験(FP試験)の過去問にみる「債券投資のリスク」
ここでは、実際にどのような形式で債券投資リスクが出題されているのか、代表的な例を紹介します。過去問演習の際に注目すべきポイントを合わせて解説します。
代表例:2024年5月実施の問25
- 論点:債券の信用格付けと投資適格債の定義
- 出題形式:「最も不適切なものを選ぶ」
- 誤りの選択肢:「シングルB格相当以上が投資適格債」
試験の解説:投資適格債は「BBB格相当以上」という知識があれば、簡単に誤りに気づくことができます。
よくあるひっかけパターン
- 「金利上昇で債券価格が上昇する」という逆の記述(市場金利と債券価格の逆相関を誤り)
- 「残存期間が短いほど金利変動リスクが大きい」とする逆の記述
- 「低クーポン(表面利率)の債券ほど金利変動リスクが小さい」という誤り
こうした罠を回避するには、基本原則をしっかり理解しておくことが欠かせません。
勉強のコツ:債券投資のリスクを「得点源」に変える方法
ファイナンシャルプランナー試験(FP試験)の合格者からは「債券分野の理論は一度腹落ちさせると、比較的早く点を取りにいける」という声が多く聞かれます。以下に具体的な勉強法をまとめました。
1.基本概念をしっかり理解する
債券のリスクに関する問題は、暗記に走りがちですが、まずは仕組みの理解が大切です。たとえば、価格変動リスクの「金利上昇→債券価格下落」という原理は、頭にイメージ図を描いて覚えると忘れにくいでしょう。
2.過去問演習で頻出パターンを攻略
債券投資に関する問題は、「不適切なものを選ぶ」形式が多いのも特徴です。過去問を繰り返し解いて、出題パターンに慣れることで、同じタイプの問題に迅速に対応できます。過去3〜5年分は必ず解きましょう。
3.格付け区分を確実に覚える
BBB格相当以上が投資適格債、BB格相当以下が投機的格付。ここを抑えておくと、数点は稼げます。実際に過去問でも「格付け」まわりの間違い問題がよく出題されています。
4.暗記しづらい部分は語呂合わせ・図表化
債券投資のリスクには「信用リスク」「価格変動リスク」「流動性リスク」「カントリーリスク」「為替変動リスク」など多岐にわたります。覚えにくい場合は、図表化や語呂合わせを活用し、一覧にして反復すると記憶に残りやすいです。
5.計算問題はステップ分解で確実に
債券の利回りや償還差益など、計算問題は苦手とする受験者が多いもの。ですが、出題パターンがある程度決まっているため、公式を丸暗記するよりも「ステップ分解」して実践的に解き方を身につけることが重要です。
学習スケジュール例:債券リスクを効率的にマスターする
ファイナンシャルプランナー試験(FP試験)の受験者が「債券投資のリスク」を1か月〜2か月で仕上げるためのスケジュール例を紹介します。
- 1週目:基本テキストやオンライン講義で債券の基礎(価格変動リスク、信用リスク、格付けなど)を理解する
- 2週目:過去問の債券リスク関連問題を全て解いてみる(解説は必ず読み込む)
- 3週目:さらに2〜3年分の過去問を再度解く。解けなかった問題はノートにまとめて弱点補強
- 4週目:総仕上げ。計算問題のスピードと正確性を高め、模試や直前問題集に取り組む
特に「金利と債券価格の逆相関」がらみの計算は、本番でもミスが起こりやすいです。落ち着いて解答できるよう、直前期にも繰り返し練習しておきましょう。
試験当日に備える!債券投資リスク問題の解答テクニック
試験当日は、制限時間内に複数の問題を解かなければいけません。以下のポイントを意識すると、債券投資リスク問題で取りこぼしを減らせます。
- 問題文のキーワード:「BBB以上が投資適格」「金利と価格の逆相関」「残存期間が長いほどリスク大」「表面利率が低いほど価格変動リスク大」など、重要ワードを見逃さない
- 計算問題は後回しにしすぎない:難易度が高い計算問題はともかく、定番の利回り計算などは素早く片付けると時間ロスを防げます
- 例外を意識:「国債でもデフォルトリスクはゼロではない」「個人向け国債の最低金利は0.05%」など
- 模擬試験の感覚で解く:過去問や模試を何度もやっていると、自然と時間配分が見えてきます
合格者の声:債券リスクを攻略して得点源にしよう
ファイナンシャルプランナー試験(FP試験)に合格した方々の声では、「最初は株式や投資信託に目が行きがちだが、債券こそ一度理解すれば確実に点数がとれる」と評価する人が多いです。
- 「金利と債券価格の逆相関は実感しにくいが、具体例を何度も練習したら自然と身についた」
- 「格付けと投資適格債の境目(BBB以上)を覚えたら、過去問の選択肢があっという間に見分けられた」
- 「外貨建て債券の為替リスクはつい見落としがちなので要注意。過去問で頻出です」
実際に、債券投資リスクの問題はパターンも限られているので、出題者が狙うツボを把握すれば得点しやすいと言えます。
さらに学習を深めたい方へ:内部リンク・外部リンクのご紹介
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これらの記事では、学習スケジュールや過去問の効率的な活用術などをさらに詳しく解説しています。債券投資リスクはもちろん、他科目とのバランスも踏まえた学習計画を立てる際の参考になります。
公的機関や信頼度の高い外部リンク
- 金融庁ウェブサイト(金融制度や金融商品全般に関するガイドラインが多数公開されています)
- 財務総合政策研究所(国債をはじめとする債券市場の動向や政策について調査研究資料が充実)
- 日本格付研究所(JCR)(債券格付けに関するレポートや分析資料が参照可能)
- 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)(債券運用の実例・資料を公表)
公的機関や専門機関の情報を参考にすることで、さらに信頼度の高い知識を得られます。
まとめ:債券投資のリスクを制する者がFP試験(ファイナンシャルプランナー試験)を制す
ここまで、ファイナンシャルプランナー試験(FP試験)の「債券投資のリスク(価格変動リスク、信用リスク、デフォルト、格付け)」に的を絞って解説してきました。ポイントを振り返ると、次のようになります。
- 価格変動リスク:金利と債券価格の逆相関を理解する。長期債ほど変動幅が大きい
- 信用リスク:発行体の財務状況による債務不履行リスク。格付け機関の評価に注目
- デフォルト:最悪の事態。国債でも絶対にゼロとは限らない
- 格付け:「BBB(トリプルB)以上」が投資適格債、「BB(ダブルB)以下」が投機的格付
これらは過去問でも高頻度で問われる、合格に直結する論点です。学習スケジュールをしっかり立て、過去問演習で反復し、基礎概念を腹落ちさせることで十分に得点源にできます。
次のアクション:さらに深めるために
- 債券投資リスクだけでなく、他の金融商品や6科目全体のバランスも考慮した勉強計画を立てる
- 当ブログ内の関連記事に目を通して、全科目を網羅的に把握する
- 公的機関の資料や海外の経済ニュースもチェックし、最新の市場動向を軽く追いかける
- 模試・予想問題集・オンライン講座を活用し、直前期には実践感覚を高める
最終的に合格ラインを超えるためには、正確な知識と試験慣れが重要です。債券投資リスクの問題は基本を押さえれば点数を取りやすい分野なので、ぜひ「不得意」ではなく「得意」な単元に変えていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この機会に、下記の記事もチェックしてみてください。より具体的な学習スケジュールや合格体験記、モチベーションアップに役立つ情報を得られます。
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債券投資リスクを完璧にマスターして、ファイナンシャルプランナー試験に合格し、プロフェッショナルとしての知識をさらに磨いていきましょう。あなたの合格を心から応援しています!
参考サイト
- SBI証券「債券投資のリスク」
- 岡三証券「債券の格付け|債券の概要・特徴」
- 三井住友銀行「【初心者向け】債券投資とは?魅力や株式投資との違いを解説!」
- スタディング「金融資産運用-債券のリスク 2015年9月学科第23問」
- SBI証券「債券のリスク」
- シュローダー「債券の専門性」
- ブルームバーグ「ポートフォリオ・リスク分析(PORT)」
オリジナル練習問題
債券投資リスクに関する問題その1
【問題】債券の価格変動リスクは、一般的に市場金利が上昇すると債券価格が下落し、逆に市場金利が低下すると債券価格が上昇する形で発生する。 【解答】◯ 【解説】債券は金利と価格が反対に動く性質をもっている。市場金利と債券価格は逆の関係にあるため、金利の変動が債券価格の変動リスクにつながる。
債券投資リスクに関する問題その2
【問題】高格付けの国債は信用リスクがまったく存在しないため、償還されない可能性はゼロである。 【解答】× 【解説】国債は信用力が極めて高いとされるが、理論的に信用リスクが「まったくない」というわけではない。自国通貨建ての国債については通貨発行権を持つため信用リスクが極めて低いとされるが、国の財政破綻など、非常に可能性が低いケースでもリスクはゼロとは言い切れない。
債券投資リスクに関する問題その3
【問題】発行体の信用力が低下すると、その債券の価格が下落する可能性が高まり、結果として投資家にとっては信用リスクが顕在化しやすくなる。 【解答】◯ 【解説】債券の価格には発行体の信用力が反映される。信用力の低下は元本や利息の支払いに不安が生じるため、投資家はリスクを織り込む形で価格を下げる傾向がある。
債券投資リスクに関する問題その4
【問題】デフォルトリスク(債務不履行リスク)とは、利息の支払いが遅れる可能性や元本が戻らなくなる可能性の両方を含む。 【解答】◯ 【解説】デフォルトリスクは「利息の支払いが遅れる」もしくは「元本が戻らない」可能性の両方を含むリスクである。利息の支払い遅延は「テクニカルデフォルト」と呼ばれることもあるが、広義のデフォルトリスクには両方が含まれる。
債券投資リスクに関する問題その5
【問題】格付け機関が公表する信用格付けは、債券の信用リスクを数値化したものではなく、あくまで格付け会社の意見を示したものにすぎない。 【解答】◯ 【解説】格付けは定量的指標だけではなく、定性的評価も加味して総合的に算出されるため、絶対的な数値とはいえず格付け会社の見解である。また格付けは将来を完全に保証するものではない。
債券投資リスクに関する問題その6
【問題】残存期間が長い債券ほど、同じ金利変動であっても価格変動リスクは大きくなる傾向がある。 【解答】◯ 【解説】残存期間が長いほど金利変動に対して価格が大きく動く(デュレーションが大きくなる)ため、価格変動リスクは大きくなる傾向がある。
債券投資リスクに関する問題その7
【問題】信用リスクの高い債券は、国債などと比較して利回りが高めに設定されることが多い。 【解答】◯ 【解説】信用リスクが高いほど投資家の要求リスクプレミアムが大きくなるため、通常は高い利回りで発行される。逆に信用力の高い債券ほど利回りは低めに設定される傾向がある。
債券投資リスクに関する問題その8
【問題】格付けは定期的に見直しが行われる場合があり、一度高い格付けが付与された債券でもその後に格下げとなるリスクがある。 【解答】◯ 【解説】格付けは発行体の経営状況や財務データなどを元に定期的に見直される。業績不振や経営環境の変化によっては格下げが行われ、債券価格に影響する可能性がある。
債券投資リスクに関する問題その9
【問題】信用格付けが同じ債券同士では、残存期間が異なっていても利回りに差が生じることは原則としてない。 【解答】× 【解説】同じ信用格付けでも、残存期間が長いほど金利変動リスクや流動性リスクが大きくなるため、利回りが異なることはよくある。通常、同じ信用格付けでも残存期間が長いほどイールドカーブ(利回り曲線)に沿って利回りが高くなる傾向がある。
債券投資リスクに関する問題その10
【問題】外貨建て債券を保有している場合、債券自体の価格変動リスクと信用リスクに加え、為替相場の変動リスクも考慮する必要がある。 【解答】◯ 【解説】外貨建て債券では、為替レートの変動によって円換算の債券価値が上下する。価格変動リスク・信用リスクに加えて為替リスクも含め、総合的にリスクを管理する必要がある。
債券投資リスクに関する問題その11
【問題】流動性リスクとは、債券を売却したいときに買い手が見つからず、希望する価格で売却できないリスクのことである。 【解答】◯ 【解説】流動性リスクとは、市場の状況により債券を希望する価格や時期に売却できないリスクである。国債などの流動性の高い債券に比べ、社債や新興国債券などは流動性が低く、このリスクが高まる傾向がある。
債券投資リスクに関する問題その12
【問題】テクニカルデフォルトとは、発行体に支払い能力があるにもかかわらず、法律面や手続き上の問題で支払いができない状態を指す。 【解答】◯ 【解説】テクニカルデフォルトは、発行体が資金面では支払い能力があるのに、法律や手続き上の問題で元本の償還や利払いが滞った状態を指す。経済の破綻などで支払い不能になる本来のデフォルトとは区別される。
債券投資リスクに関する問題その13
【問題】カントリーリスクとは、外国債券投資において、発行体の所在する国や地域の経済・政治環境の変化に起因するリスクのことである。 【解答】◯ 【解説】カントリーリスクとは、国全体の経済や政治の不安定性から生じるリスクである。戦争、災害、財政破綻、外貨の枯渇などによって外国への元利金の支払いが不履行になる可能性を含む。
債券投資リスクに関する問題その14
【問題】債券投資において、インフレリスクとは、インフレーションによって債券の実質的な購買力が低下するリスクのことである。 【解答】◯ 【解説】インフレリスクとは、物価上昇によって債券の固定金利から得られる収入の実質価値が目減りするリスクである。特に長期債券ではこのリスクの影響が大きくなる傾向がある。
債券投資リスクに関する問題その15
【問題】途中償還リスク(繰上償還リスク)とは、債券が満期前に償還されることで、投資家が予定していた利回りが得られなくなるリスクである。 【解答】◯ 【解説】途中償還リスクとは、債券の元本の一部またはすべてが満期前に償還されるリスクである。これにより、投資家は満期までの期間で支払われる予定だった利子を受け取れなくなり、予定していた利回りが変動する可能性がある。
初心者のための用語集
- 債券:国や企業が資金調達のために発行する有価証券のこと。投資家は利息(クーポン)や償還金を受け取る。
- 価格変動リスク:市場金利の変動などによって債券価格が上下するリスク。金利が上がると債券価格は下がり、金利が下がると債券価格は上がる。
- 信用リスク(クレジットリスク):債券を発行する企業や国が財務悪化などで利息や元本を支払えなくなるリスク。
- デフォルト(債務不履行):債券の利息や元本が期限どおりに支払われない状態。信用リスクが最悪の形で現れたもの。
- 格付け:格付け機関が、債券の発行体の信用力(返済能力)を記号で評価したもの。AAA(最高位)やBBBなどがある。
- 投資適格債:BBB(トリプルB)格相当以上の格付けが付された債券。信用リスクが比較的低いと見なされる。
- 投機的格付(ジャンク債・ハイイールド債):BB(ダブルB)格相当以下の債券。高い利回りが期待できる反面、信用リスクが高い。
- クーポン(表面利率):債券の利息率。定期的に支払われる利息の割合を指す。
- 残存期間:債券の償還日までの残り期間。長いほど金利変動による価格の振れ幅が大きくなる傾向がある。
- 国債:国が発行する債券。一般的には信用度が高いとされるが、デフォルトリスクがゼロとは限らない。
- 外貨建て債券:円以外の通貨で発行される債券。信用リスクや価格変動リスクに加え、為替変動リスクも伴う。
- 流動性リスク:債券を売却したいときに、すぐに希望した価格で売れないリスク。
- 逆相関:二つの数値(ここでは金利と債券価格など)が一方が上昇すれば他方が下落するような関係を指す。
ファイナンシャルプランナーの勉強に関する無料相談、随時受付中!
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。当ブログでは、ファイナンシャルプランナー試験に関するあらゆるお悩みにお応えします。
無料とはいえ、もちろんファイナンシャルプランナー試験の資格の保有者である著者が直接お答えさせていただきます。
初学者から再受験を目指す方まで幅広く対応していますので、どうぞお気軽にご相談ください。無料で学習のコツやスケジュールの立て方などをアドバイスさせていただきます。あなたの合格を全力でサポートいたしますので、一緒に合格への最短ルートを走り抜きましょう!