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【2025年3月25日 ドル円相場分析】米PMI好調で150円台突破へ!FXのデイトレ・スイングに活かすトレンドフォロー戦略

2025年3月25日 ドル円相場分析

3月25日(火)のドル円相場解説です。米PMI速報値をきっかけにドル円が150円を突破。トレンドフォロー手法を中心としたデイトレ~スイング向けトレード戦略と、ファンダメンタルズ・テクニカルの総合分析を徹底解説します。初心者から上級者まで必見の相場分析。

この記事を読むと、得られるメリット

今日のドル円相場について「今何が起きているのか」「短期・中期でどの価格帯に注目すべきか」がまとめてわかります。デイトレーダーから2週間程度のスイングを狙う方まで役立つ、具体的なトレード戦略とリスク管理のポイントを網羅しました。

ポイントは米PMIの好調や年度末要因による円安圧力が重なり、ドル円が150円台をしっかりと上抜けたことです。上目線への転換が視野に入る一方で、テクニカル面では複数の抵抗線が控えており、ブレイクの真偽を見極める必要があります。以下、トレンドフォロー手法を念頭に、ファンダメンタルズとテクニカルを組み合わせた具体策を解説します。

今日の結論・注目ポイント

  • 米PMI速報値の好調がドル買いを誘い、149円台から一気に150円台へ上昇
  • 日本の年度末要因(実需のドル買い)がドル円相場を下支え
  • 日足・4時間足では上昇トレンドが鮮明化し、短期はロング優位だが、週足の152円付近に強いレジスタンスが存在
  • 米国の耐久財受注(3/26発表)など、今後の指標によって急変動するリスクも
  • デイトレ~2週間程度のスイングを想定したトレンドフォロー戦略では、150円近辺を押し目買いの候補に

ファンダメンタルズ分析

まずは直近24時間で公表されたニュースや経済指標を振り返り、今日のドル円相場へどう影響するかを整理しましょう。

1. 米PMI速報値がドル高要因に
・発表時刻:2025年3月24日 22:45(日本時間)
・出典元:みんかぶFX
・要点:サービス業PMIが予想を大きく上回り、製造業は50を下回ったものの堅調なサービス部門がドル高を後押し。ドル円は149円台後半から150円台に乗せる展開に。
・影響度:(短期的にドル買いを誘発)

2. 日本の年度末要因が円安を支援
・発表時刻:2025年3月24日 15:00(日本時間)
・出典元:ロイター
・要点:3月末にかけて実需のドル買いが増え、朝方の149円前半からじりじり上昇。
・影響度:(売買高が増えやすくドル円の下値を支える)

3. 内田日銀副総裁の利上げ発言
・発表時刻:2025年3月24日 13:00頃
・出典元:外為どっとコム
・要点:将来的な政策金利の引き上げに言及。ただしすでに市場に織り込み済みで反応は限定的。
・影響度:

4. トランプ関税をめぐる不透明感
・発表時刻:2025年3月24日(終日)
・出典元:THE GOLD ONLINE
・要点:トランプ大統領の関税政策に「柔軟性あり」との発言で、リスクオンムードが一時的に改善。ただし詳細不明で様子見ムードも。
・影響度:(さらなる関税強化があれば円高要因になる恐れも)

5. 東京株式市場の3日続落
・出典元:日本経済新聞
・要点:日経平均が68円安で3日続落。しかし米ダウ先物が堅調なため為替の円買いは限定的。
・影響度:

6. 今後の主な経済指標
3/25(火)18:00 ドイツIFO景況感指数
3/25(火)23:00 米新築住宅販売件数(2月)
3/26(水)21:30 米耐久財受注(2月)
これらはドル円の変動要因になり得るため要注目。

特に米耐久財受注(3/26)は予想が前月比マイナスであり、数値が大きく下振れすればドル売り要因となる可能性があります。総じて、足元では米PMI・日本の年度末要因という「ドル買い・円売り」の材料が優勢です。

テクニカル分析

次にマルチタイムフレームでチャートを確認し、今のドル円の位置付けを整理します。

週足の相場分析

  • 価格は150円台半ばで推移し、80MAや152円付近に強いレジスタンスが控える。
  • 週足全体ではレンジ傾向が続いており、大きなトレンドがまだ明確とは言いづらい。
  • ただし、150円~152円ゾーンは心理的節目+過去の高値圏が重なるため、上値が重くなりやすい。

日足の相場分析

  • 3日前の下ひげピンバーを経て大陽線が出現し、20MAを上抜け。
  • 150円を明確にブレイクし、目線としては強めの上昇に転じた印象。
  • 次のターゲットは200MAが位置する151円台前半〜半ば。ここを上抜ければ152円が意識される。

4時間足の相場分析

  • 直近で150円のレジスタンスを超え、200MAを上回って推移中。
  • 20MAや80MAも上向きに転じており、短期トレンドはロング優位。
  • 151円台半ば〜152円付近が次のレジスタンス帯となる見込み。

1時間足の相場分析

  • 急伸によりローソク足と短期移動平均線(20MA)との乖離が拡大しつつある。
  • 一旦押し目を作る可能性が高く、150円近辺までの押しを待ってロングを検討するのが安全策。
  • ショートを狙うなら150円割れを明確に確認してからが妥当。

総じて短期足は上昇トレンドを示唆し、週足では上値に注意しながらも押し目買い基調という状況です。

今日の売買シナリオ

デイトレード~2週間程度のスイングを想定し、**トレンドフォロー**を主体に考えます。ここではロングシナリオとショートシナリオを両方提示します。

ロングシナリオ

1時間足・15分足を見ると、現在ローソク足と20MAが乖離しているため、まずは押しを待ってから入るのが無難です。

  • エントリー水準:150円付近まで下落し、下げ止まりを確認後(例:150.00円~150.10円周辺で反転のサイン)
  • 損切りライン:149.80円(直近サポートを少し割り込む水準)
  • 第一利確目標:151.291円(1時間足で意識されるレジスタンス手前)
  • 第二利確目標:151.768円(週足レジスタンスやオプションの意識レート付近)

上記のように二段階で利確を設定し、リスクリワードを向上させるのがポイント。上位足(週足)では152円付近に強い抵抗があるため、151円台半ば以上は戻り売りに警戒が必要です。第一目標に到達したら一部を利確し、残りを伸ばせるかどうか見極めるとリスクを抑えやすいでしょう。

ショートシナリオ

短期的にはドル高基調のため、ショートはあくまで逆張り戦略です。150円割れをしっかり確認してからエントリーするのが望ましいでしょう。

  • エントリー水準:150.00円を下抜け、レジサポ転換を確認後(150円がレジスタンス化するのを見届ける)
  • 損切りライン:150.20円(再度150円を上回ったら撤退)
  • 利確目標:148.714円(直近安値付近)

このシナリオの完成には時間を要する可能性があり、今日中に仕掛けるにはタイミングが合わないかもしれません。現時点ではロングが優位とみられますが、相場が急変して150円を割り込むような局面があればショート転換を検討してください。

リスク管理・注意点

  • 経済指標による急変動:特に3/26の米耐久財受注発表前後は、想定より弱い結果となればドル売りが進むリスク。逆に好結果であれば再度上昇が加速する可能性。
  • 地政学リスク:トランプ政権の関税政策やウクライナ情勢の進展次第で相場が上下にブレやすい。突発ニュースが出たらポジションを縮小するなどの対策を。
  • 年度末特有の実需フロー:3月末は日本企業の決算期に伴うフローが増える時期。流動性が高まる一方、思わぬ方向に急変動するリスクもある。
  • ロット管理の徹底:想定より高ボラティリティとなる場面に備え、常に余裕を持ったロットサイズで挑む。
  • 指値・逆指値の設定:寝ている間や外出中でも損失が限定されるよう、エントリーと同時に損切りラインを必ず設定する。

まとめ・明日以降のポイント

今回のドル円相場では、米PMIや年度末要因が重なり149円台後半から150円台へブレイクしました。短期~中期(デイトレ~2週間程度)では上昇トレンドが続く可能性が高いとみられますが、152円付近に強固なレジスタンスがあることも事実です。

明日以降は以下の点に注目しましょう。

  • 3/25(火)23:00 米新築住宅販売件数:米国住宅市場の底堅さが示されればドル買い継続か。
  • 3/26(水)21:30 米耐久財受注:市場予想を大きく下回ればドル売りとなり、150円を再度割り込む展開も想定。
  • トランプ関税の動向:不透明感があるが、柔軟姿勢が見えればリスクオンに傾きやすい。

大きく吹き上がった後の押し目を拾うトレンドフォロー戦略が軸ですが、イベント発表前後の乱高下には要警戒です。複数のシナリオを描き、想定外の値動きが起きたときの対応を準備しておきましょう。

参考・出典リンク

以上、2025年3月25日のドル円相場について、ファンダメンタルズ分析からテクニカル分析、具体的なトレード戦略まで解説しました。強力なイベントが控える中、トレンドフォローを基軸にしつつ、複数シナリオで柔軟に対応してみてください。安全第一で、健闘をお祈りします。

編集後記

ビジネスにおいて想像力はとても重要な要素ですが、トレードにおいてはこの想像力が足かせになるケースが少なくありません。

「このようになるはずだ」「こう反発されるはずだ」――これらはすべてこちらの期待に基づく想像であり、相場にとっては何の関係もありません。

どんな波形を形成するのか、また抵抗帯で反発するのかブレイクするのか、それはすべて相場次第であり、私たちの意思ではどうにもならない部分です。

客観的に現状を捉えることが重要です。想像力に頼るのではなく、自分の思考や期待を抑えて、あるがままの相場を捉えることが求められます。

そして、自分が思い描いたシナリオ通りに進んだときに、その通りに自分自身の行動も制御すれば良いのです。

「想像力を働かせ予測すること」を捨て、「シナリオを描きそれをもとに行動すること」の違いをはっきりさせることが、中級者への入り口になります。

関連記事

以下の記事では、FXトレードの戦略やリスク管理についてさらに詳しく解説しています。

初心者のための用語集

  • PMI(Purchasing Managers’ Index):製造業やサービス業などの購買担当者へのアンケートから算出される景況感指数。50を基準に上回れば拡大、下回れば縮小を示す。
  • MA(Moving Average):移動平均線の略称。過去の一定期間の価格の平均をつないだ線で、トレンドを視覚的に把握するのに役立つ。
  • サポートライン / レジスタンスライン:価格が下落した際に反発しやすい水準をサポート、上昇した際に反落しやすい水準をレジスタンスと呼ぶ。
  • ピンバー:ローソク足の形状の一種で、長いヒゲと小さな実体を持つ。相場反転のサインとして注目されることが多い。
  • ロング / ショート:ロングは買いポジションを持つこと、ショートは売りポジションを持つこと。
  • 損切りライン:建てたポジションの損失を限定するため、一定の価格でポジションを決済する水準。
  • 利確(利益確定)目標:ある程度の利益が出た段階でポジションを手じまう際の価格目標。
  • デイトレ / スイング:デイトレは1日内で売買を完結させる手法、スイングは数日から2週間程度で利益を狙う中期売買手法。
  • リスクリワード:想定するリスク(損失)とリターン(利益)の比率。一般的には1対2など、リスクよりリターンが大きい比率を目指す。
  • 週足 / 日足 / 4時間足 / 1時間足:ローソク足チャートを週単位・日単位・4時間単位・1時間単位で区切ったもの。複数の時間足を見て相場の方向性を確認する。
  • ブレイク(アウト):サポートやレジスタンスなどの重要な価格帯を突破すること。売買タイミングとして注目される。
  • レジサポ転換:レジスタンスラインを上抜けした後に、そこがサポートラインとして機能するようになる現象。下抜けの場合も同様。

免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、いかなる投資行動を推奨・勧誘するものではありません。記載されている情報は作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではありません。相場の状況は常に変化しており、経済指標・地政学リスク・金融政策など外的要因によって、予想を大きく上回る変動が生じる可能性があります。

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