ファイナンシャルプランナー試験の雇用保険分野(教育訓練給付・高年齢雇用継続給付・育児休業給付)の完全攻略ガイド。出題傾向、重要ポイント、暗記術から過去問分析まで網羅的に解説。効率的な学習法で高得点を狙おう!
Contents
- 1 ファイナンシャルプランナー試験「雇用保険」の完全攻略ガイド-合格率を上げる学習法を大公開
- 2 この記事を読むことで、以下の悩みが解消できます
- 3 ファイナンシャルプランナー試験における雇用保険の位置づけ
- 4 教育訓練給付制度を徹底理解
- 5 高年齢雇用継続給付のポイントを押さえる
- 6 育児休業給付のキーポイント
- 7 過去問分析:出題傾向と間違いやすいポイント
- 8 FP試験合格者が教える効率的な学習法
- 9 暗記のコツ:数字を覚えるテクニック
- 10 モチベーション維持のヒント
- 11 試験直前の総仕上げ方法
- 12 雇用保険の学習に役立つ教材・参考書
- 13 まとめ:雇用保険試験対策の総仕上げ
- 14 オリジナル練習問題
- 15 ファイナンシャルプランナーの勉強に関する無料相談、随時受付中!
ファイナンシャルプランナー試験「雇用保険」の完全攻略ガイド-合格率を上げる学習法を大公開
こんにちは!この記事では、ファイナンシャルプランナー(FP)試験の「ライフプランニングと資金計画」分野で頻出の雇用保険制度、特に「教育訓練給付」「高年齢雇用継続給付」「育児休業給付」について徹底解説します。
多くの受験生が「数字が多くて覚えにくい」「制度が複雑で理解しづらい」と苦戦するこの分野。しかし、試験に頻出のポイントを押さえて効率的に学習すれば、確実に得点源にできるのです!
この記事を読むことで、以下の悩みが解消できます
- 雇用保険の教育訓練給付・高年齢雇用継続給付・育児休業給付の仕組みが分からない
- 試験でよく出るポイントが知りたい
- 複雑な数字や条件を効率よく覚えたい
- 過去問で間違えやすいポイントを把握したい
- 合格者はどのような学習法で攻略したのか知りたい
それでは、FP試験合格に向けて一緒に学んでいきましょう!
ファイナンシャルプランナー試験における雇用保険の位置づけ
ファイナンシャルプランナー試験、特に2級・3級試験において「ライフプランニングと資金計画」は最も基本的で重要な科目です。社会保険制度の一つである雇用保険は、この科目の中で頻出のテーマとなっています。
近年、働き方の多様化や高齢化社会を背景に、雇用保険制度の重要性は増しています。特に「教育訓練給付」「高年齢雇用継続給付」「育児休業給付」は、ライフプランニングに直結する重要な給付制度であり、試験でも高い頻度で出題されています。
FP試験の過去問分析では、雇用保険関連問題はライフプランニングと資金計画分野の約10%を占め、3~4問程度出題されます。制度の理解と数字の正確な暗記が求められるため、しっかりと対策することで確実に得点源にすることができるのです。
教育訓練給付制度を徹底理解
教育訓練給付制度とは?
教育訓練給付制度は、労働者のキャリアアップやスキル向上を支援するための制度です。厚生労働大臣が指定する教育訓練を受講し修了した場合に、その費用の一部が支給されます。
給付金の種類と支給額
教育訓練給付には主に3種類あります。それぞれの特徴を押さえておきましょう。
1. 一般教育訓練給付金
- 支給額:教育訓練経費の20%(上限10万円)
- 対象例:簿記検定など公的資格の取得を目標とする講座
- 支給要件:受講開始日までに通算して3年以上の被保険者期間がある(初回受給の場合は1年以上でも可)
2. 特定一般教育訓練給付金
- 支給額:教育訓練経費の40%(上限20万円)
- 対象例:介護支援専門員実務研修や税理士など、再就職やキャリア形成につながる業務独占資格の取得講座
- 支給要件:受講開始日までに通算して1年以上の被保険者期間がある
3. 専門実践教育訓練給付金
- 支給額:教育訓練経費の40%(年間上限32万円、最長4年)
- 追加給付:資格取得し、1年以内に被保険者として就職した場合、追加で20%支給
- 対象例:業務独占資格の取得を目標とする専門的な講座
- 支給要件:受講開始日までに通算して2年以上の被保険者期間がある
試験でよく出るポイント
<ul> <li>各給付金の支給要件(被保険者期間)の違い</li> <li>給付率と上限額の違い</li> <li>専門実践教育訓練給付金の追加給付条件</li> <li>教育訓練経費の対象範囲(入学金・受講料は対象、交通費・テキスト代は対象外)</li> </ul>
<strong>ポイント!</strong> 教育訓練給付金の被保険者期間は語呂合わせで覚えるとよいでしょう。「祭日(3・1・2)は教育訓練」(一般:3年、特定一般:1年、専門実践:2年)
高年齢雇用継続給付のポイントを押さえる
高年齢雇用継続給付とは?
高年齢雇用継続給付は、60歳以降も働き続ける高齢者の就労と生活を支援するための制度です。60歳到達時と比べて賃金が下がった場合に、その減少分を補うために支給される給付金です。
給付金の種類と支給要件
高年齢雇用継続給付には2種類あります。
1. 高年齢雇用継続基本給付金
- 対象:60歳以降も同一の事業主に継続して雇用される人
- 被保険者期間:60歳到達時点で5年以上
- 賃金低下率:60歳到達時の賃金と比べて75%未満に低下
- 支給期間:60歳から65歳に達する月まで
2. 高年齢再就職給付金
- 対象:基本手当(失業給付)を受給した後、60歳以降65歳未満で再就職した人
- 被保険者期間:60歳到達時点で5年以上
- 賃金低下率:60歳到達時の賃金と比べて75%未満に低下
- 支給期間:基本手当の支給残日数によって異なる(残日数200日以上なら2年間、100日以上200日未満なら1年間)
支給額の計算
支給額は賃金の低下率によって異なります。
- 賃金が60歳到達時の61%未満の場合:賃金の15%
- 賃金が60歳到達時の61%以上75%未満の場合:低下率に応じて変動(賃金が75%の場合は支給なし)
<strong>注意!</strong> 2025年4月1日からは高年齢雇用継続給付の最高支給率が15%から10%に引き下げられます。最新の制度改正情報にも注意しましょう。
育児休業給付のキーポイント
育児休業給付とは?
育児休業給付は、育児休業中の所得を保障し、仕事と育児の両立を支援するための制度です。子どもが1歳になるまでの間、休業前の賃金の一部が支給されます。
支給要件
- 雇用保険の被保険者であること
- 1歳未満の子を養育するために育児休業を取得していること
- 休業開始日前2年間に、賃金支払基礎日数が11日以上ある月が12か月以上あること
- 育児休業期間中の就業日数が月10日以下であること(10日超の場合は80時間以下)
- 支給単位期間の賃金が休業前賃金の80%未満であること
支給額と期間
- 支給額:
- 休業開始から180日目まで:休業前賃金の67%
- 181日目以降:休業前賃金の50%
- 支給期間:
- 原則:子が1歳に達するまで
- パパ・ママ育休プラス利用時:子が1歳2か月に達するまで
- 保育所入所できない場合など特別な事情:子が1歳6か月または2歳に達するまで延長可能
<strong>ポイント!</strong> 育児休業給付の給付率は「一人で育児は無理なので半年経ったら半分負担」と覚えると効果的です(前半67%、後半50%)。
過去問分析:出題傾向と間違いやすいポイント
教育訓練給付に関する過去問
例題1:2022年5月 FP3級 教育訓練給付金に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 一般教育訓練給付金の支給額は、教育訓練経費の20%(上限10万円)である。
- 特定一般教育訓練給付金の支給額は、教育訓練経費の40%(上限20万円)である。
- 専門実践教育訓練給付金の支給額は、教育訓練経費の50%(上限年間56万円)である。
正解:3 専門実践教育訓練給付金の支給額は教育訓練経費の40%(年間上限32万円)です。
間違いやすいポイント:
- 給付率と上限額の混同
- 一般・特定一般・専門実践の違いを正確に理解していない
高年齢雇用継続給付に関する過去問
例題2:2021年1月 FP2級 高年齢雇用継続基本給付金に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 支給要件として、60歳到達時に雇用保険の被保険者期間が5年以上あることが必要である。
- 60歳以降の賃金が、60歳到達時の賃金月額の75%以上である場合は支給されない。
- 支給額は、60歳以降の賃金額が60歳到達時の賃金月額の61%未満である場合、賃金の20%相当額となる。
正解:3 支給額は賃金の15%相当額です(20%ではない)。
間違いやすいポイント:
- 支給率の誤認(15%と20%の混同)
- 賃金低下率の計算ミス
- 支給対象となる賃金低下率の範囲(75%未満)を誤解
育児休業給付に関する過去問
例題3:2021年9月 FP3級 雇用保険の育児休業給付金に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 支給額は、育児休業開始から180日目までは休業開始時賃金日額の67%相当額である。
- 育児休業開始前2年間に、賃金支払基礎日数が11日以上ある月が12か月以上必要である。
- 支給期間は、原則として子が1歳6か月に達する日までである。
正解:3 支給期間は原則として子が1歳に達する日までです(1歳6か月は延長の場合)。
間違いやすいポイント:
- 原則的な支給期間と延長期間の混同
- 給付率の変化時期(180日目と181日目)の誤認
- 被保険者期間の計算方法の誤解
FP試験合格者が教える効率的な学習法
ステップ別学習計画
ステップ1:基礎知識の習得(2週間)
- 教育訓練給付・高年齢雇用継続給付・育児休業給付の基本的な仕組みを理解する
- テキストを読み込み、制度の目的や概要をつかむ
ステップ2:重要数字の暗記(1週間)
- 給付率、上限額、被保険者期間などの重要な数字を暗記する
- 語呂合わせなどの記憶術を活用
ステップ3:過去問演習(2週間)
- 過去3〜5年分の問題を解き、出題傾向を把握する
- 間違えた問題は重点的に復習
ステップ4:総仕上げ(1週間)
- 模擬試験で実力を確認
- 苦手分野の再確認と弱点補強
学習時間の目安
FP試験全体の合格に必要な学習時間は一般的に150〜300時間と言われています。そのうち雇用保険関連の学習に充てる時間は約15〜30時間が目安です。1日2時間の学習で、約1〜2週間集中して取り組むとよいでしょう。
合格者の声
「最初は数字が多くて覚えられないと思いましたが、語呂合わせを使うことで効率的に暗記できました。特に育児休業給付の『67%→50%』は覚えやすい語呂で記憶しました。」(30代・会社員・1ヶ月で合格)
「私は図表にまとめる方法が効果的でした。特に高年齢雇用継続給付の賃金低下率と支給率の関係を表にすることで、視覚的に理解でき、問題を解くときにイメージしやすくなりました。」(40代・主婦・独学で合格)
暗記のコツ:数字を覚えるテクニック
語呂合わせテクニック
数字を覚えるための語呂合わせをいくつか紹介します。
教育訓練給付の被保険者期間 「祭日(3・1・2)は教育訓練」
- 一般教育訓練:3年以上(初回1年以上)
- 特定一般教育訓練:1年以上
- 専門実践教育訓練:2年以上
高年齢雇用継続給付 「仕事を辞めるなんてこと言って5年図に会社に行こう」
- 被保険者期間:5年以上
- 賃金低下率:75%未満
育児休業給付 「一人で育児は無理なので半年経ったら半分負担」
- 最初の180日:67%
- 181日目以降:50%
図表化テクニック
複雑な情報を表にまとめることで、関連性を理解しやすくなります。例えば、教育訓練給付の3種類を表にすると:
給付金の種類 | 給付率 | 上限額 | 被保険者期間 |
---|---|---|---|
一般教育訓練 | 20% | 10万円 | 3年以上(初回1年以上) |
特定一般教育訓練 | 40% | 20万円 | 1年以上 |
専門実践教育訓練 | 40% | 年間32万円(最長4年) | 2年以上 |
モチベーション維持のヒント
FP試験の勉強は長期間にわたるため、モチベーションを維持することが重要です。特に雇用保険のような細かい数字や要件が多い分野では、挫折しがちです。以下のポイントを意識して、学習のモチベーションを保ちましょう。
目標設定の重要性
具体的な目標を設定することで、学習の方向性が明確になります。例えば「2ヶ月後の試験で雇用保険の問題を全問正解する」といった目標を立て、その達成に向けて計画的に学習を進めましょう。
小さな成功体験を積み重ねる
一度に全ての内容を理解しようとせず、小さなステップに分けて学習しましょう。例えば「今日は教育訓練給付の3種類の違いを覚える」など、達成可能な小さな目標を設定し、クリアしていくことでモチベーションを維持できます。
学習仲間を作る
独学は孤独になりがちですが、同じ目標を持つ仲間がいれば励まし合いながら学習を進められます。オンラインのコミュニティやSNSグループなどを活用して、情報交換や進捗共有ができる環境を作りましょう。
自分へのご褒美を用意する
学習の節目ごとに自分へのご褒美を設定しておくと、頑張る理由が増えます。「過去問で8割以上正解できたら好きなデザートを買う」など、自分が喜ぶものを用意しておきましょう。
試験直前の総仕上げ方法
試験の1週間前には、これまでの学習内容を総復習し、苦手箇所を重点的に補強しましょう。
チェックリストの作成
雇用保険の各制度について、以下のポイントを確認するチェックリストを作成しましょう。
教育訓練給付
- 3種類の給付金の違い
- 各給付金の給付率と上限額
- 被保険者期間の要件
- 追加給付の条件
高年齢雇用継続給付
- 2種類の給付金の違い
- 被保険者期間の要件
- 賃金低下率と支給率の関係
- 支給期間
育児休業給付
- 支給要件
- 給付率の変化
- 支給期間(原則と延長ケース)
- 就業制限
模擬試験で弱点を発見
模擬試験や過去問題集の総合問題に取り組み、まだ理解が不十分な点がないか確認しましょう。間違えた問題は、なぜ間違えたのかを分析し、重点的に復習することが重要です。
最新の制度改正をチェック
試験直前には、最新の制度改正情報をチェックしましょう。雇用保険制度は法改正が比較的頻繁に行われるため、最新情報を把握しておくことが大切です。厚生労働省のウェブサイトや最新の参考書で確認するとよいでしょう。
雇用保険の学習に役立つ教材・参考書
雇用保険分野を効率的に学習するためには、適切な教材選びも重要です。以下におすすめの教材を紹介します。
おすすめテキスト
- 『みんなが欲しかった!FPの教科書 2級・AFP』
- フルカラーでイラスト豊富、視覚的に理解しやすい構成
- 雇用保険の説明がわかりやすく、図表が充実
- 『うかる!FP2級 速攻テキスト』
- コンパクトにまとまっており、ポイントを効率的に学習できる
- 雇用保険の数字が整理されていて暗記しやすい
- 『FP3級合格のトリセツ』
- 初学者にもわかりやすい解説
- 語呂合わせなど記憶術が豊富
オンライン学習サービス
- スタディング
- 短時間で効率的に学習できる動画講義
- スマホで隙間時間に学習可能
- アガルート
- 詳細な解説で深い理解が得られる
- 質問対応も充実
- フォーサイト
- わかりやすい解説と演習問題が豊富
- eラーニング形式で進捗管理が容易
おすすめYouTube動画
- 「【FP解説】雇用保険の教育訓練や高年齢雇用継続給付、育児休業給付を1本でマスター」
- 全体像を効率的に把握できる
- 視覚的な解説でわかりやすい
- 「FP試験語呂合わせ【出たら難問、覚えれば楽勝】育児休業給付金」
- 覚えにくい数字を語呂合わせで記憶できる
- 試験直前の復習にも最適
まとめ:雇用保険試験対策の総仕上げ
ファイナンシャルプランナー試験の「雇用保険」分野、特に教育訓練給付・高年齢雇用継続給付・育児休業給付について解説してきました。この分野は細かい数字や要件が多く、最初は難しく感じるかもしれませんが、効率的な学習法と記憶術を活用すれば、確実に得点源にすることができます。
学習のポイント総まとめ
- 制度の目的と全体像を理解する
- 各制度がなぜ存在するのか、誰のためのものかを理解する
- 制度間の関連性を把握する
- 重要な数字を正確に暗記する
- 給付率、上限額、被保険者期間など試験で問われる数字を押さえる
- 語呂合わせや図表化などの記憶術を活用する
- 過去問で出題傾向を把握する
- 過去3〜5年分の問題を解き、頻出ポイントを理解する
- 間違えた問題は理由を分析し、重点的に復習する
- 最新の制度改正に注意する
- 法改正による変更点を把握しておく
- 試験直前には最新情報を確認する
次のステップ
この記事で学んだ内容を実践し、ぜひFP試験の合格を目指してください。雇用保険の知識は、試験合格だけでなく、ファイナンシャルプランナーとして活動する際にも大いに役立ちます。クライアントのライフプランを考える上で、雇用保険制度を正確に理解していることは非常に重要です。
また、より総合的なFP試験対策については、以下の記事も参考にしてください。
- 独学でも最短合格!FP試験の”合格率を劇的に上げる”完全攻略ガイド:学習スケジュールから過去問活用まで徹底解説
- 初心者でも最短合格!FP試験の”6科目徹底攻略”と合格率UPの秘訣を完全公開
- FP試験「ライフプランニングと資金計画」超徹底攻略!初心者から最短合格へ導く決定版ガイド
雇用保険制度に関する公的な情報は、厚生労働省のウェブサイトでも確認できます。
最後に、FP試験合格に向けて頑張るあなたを応援しています。この記事が皆さんの学習の一助となれば幸いです。
この記事は、ファイナンシャルプランナー試験の合格を目指す方々のために作成しました。記事の内容は、2025年3月時点の情報に基づいています。制度改正などにより内容が変更される可
オリジナル練習問題
問題1: 教育訓練給付制度(一般教育訓練)について
一般教育訓練に係る教育訓練給付金の受給要件として、雇用保険の被保険者期間が3年以上(初回は1年以上)必要である。(◯か×か)
解答・解説
◯ 正解です。
一般教育訓練に係る教育訓練給付金を受給するためには、雇用保険の被保険者期間が3年以上(初回に限り1年以上)必要です。この被保険者期間は、支給要件期間の初日から過去10年以内に通算して計算されます。
問題2: 専門実践教育訓練給付について
専門実践教育訓練給付金は、対象となる教育訓練の受講費用の50%相当額が支給され、その上限額は年間40万円である。(◯か×か)
解答・解説
× 誤りです。
専門実践教育訓練給付金は、対象となる教育訓練の受講費用の50%相当額が支給され、その上限額は年間40万円ではなく、年間40万円(訓練期間は最大で4年、総支給上限額は168万円)です。さらに、資格取得等し、かつ、修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用された場合には、追加で教育訓練経費の20%相当額(上限額は年間16万円、訓練期間は最大で4年、総支給上限額は67.2万円)が支給されます。
問題3: 教育訓練支援給付金について
教育訓練支援給付金は、45歳未満で離職している者が専門実践教育訓練を受講する場合に、基本手当の80%相当額が支給される制度である。(◯か×か)
解答・解説
× 誤りです。
教育訓練支援給付金は、離職している45歳未満の者が専門実践教育訓練を受講する場合に支給されますが、支給額は基本手当の80%ではなく、基本手当の100%相当額(ただし上限あり)が支給されます。なお、この給付金は受講開始日に被保険者でない者を対象とし、受講開始日前に被保険者資格を喪失し、受講開始日前3年以内の期間に被保険者期間が通算して2年以上あることなどが要件となります。
問題4: 高年齢雇用継続給付について
高年齢雇用継続給付は、60歳到達時の賃金が60歳時点の75%未満に低下した場合に支給される給付で、65歳に達する月まで支給される。(◯か×か)
解答・解説
◯ 正解です。
高年齢雇用継続給付は、60歳以降の賃金が60歳時点の75%未満に低下した60歳以上65歳未満の被保険者に対して支給される給付です。支給期間は、被保険者が60歳に達した月から65歳に達する月までの間で、賃金の低下が継続する期間となります。なお、基本的な要件として、60歳以上65歳未満の被保険者であり、被保険者であった期間が通算して5年以上あることが必要です。
問題5: 高年齢雇用継続給付の支給額について
高年齢雇用継続給付の支給額は、60歳到達時の賃金の61%未満に低下した場合、賃金の15%が上限となる。(◯か×か)
解答・解説
◯ 正解です。
高年齢雇用継続給付の支給額は、60歳以降の各月の賃金(賃金月額)が60歳到達時の賃金(賃金月額)の61%未満に低下した場合には賃金の15%相当額(上限あり)が支給されます。また、賃金月額が61%以上75%未満の場合は、逓減して支給されます。なお、この給付は、雇用保険の基本手当(失業給付)とは異なり、在職中に支給される給付です。
問題6: 育児休業給付金について
育児休業給付金は、子が1歳に達するまでの期間(最大1年間)について支給され、延長はできない。(◯か×か)
解答・解説
× 誤りです。
育児休業給付金は、原則として子が1歳に達するまでの期間について支給されますが、保育所等における保育の実施が行われないなど一定の要件を満たす場合には、子が1歳6か月に達するまで延長することができます。さらに、1歳6か月に達した時点でも同様の状況にある場合は、子が2歳に達するまで再延長することができます。また、パパ・ママ育休プラス制度を利用する場合は、子が1歳2か月に達するまでの間の1年間まで支給されます。
問題7: 育児休業給付金の支給率について
育児休業給付金は、休業開始時賃金日額の67%(育児休業の開始から6か月経過後は50%)相当額が支給される。(◯か×か)
解答・解説
◯ 正解です。
育児休業給付金の支給額は、休業開始時賃金日額に支給日数を乗じた額の67%相当額(育児休業の開始から6か月経過後は50%相当額)が支給されます。ただし、育児休業中に事業主から賃金が支払われる場合は、賃金の額によって減額または支給停止となることがあります。
問題8: 育児休業給付金の受給要件について
育児休業給付金の受給要件として、休業開始前2年間に、賃金支払基礎日数が11日以上ある月が12か月以上必要である。(◯か×か)
解答・解説
◯ 正解です。
育児休業給付金の受給要件として、育児休業開始日前2年間に、賃金支払基礎日数が11日以上ある月が通算して12か月以上あることが必要です。これは、雇用保険の基本手当(失業給付)の受給資格要件と同様の考え方に基づいています。
問題9: 育児休業給付金と高年齢雇用継続給付の併給について
60歳以上65歳未満の被保険者が育児休業を取得した場合、育児休業給付金と高年齢雇用継続給付を同時に受給することができる。(◯か×か)
解答・解説
× 誤りです。
60歳以上65歳未満の被保険者が育児休業を取得した場合、育児休業期間中は育児休業給付金が優先して支給され、高年齢雇用継続給付は支給されません。これは、同一の理由(この場合は賃金の喪失または減少)に対して二重に給付が行われることを防ぐためです。
問題10: 教育訓練給付制度の適用対象者について
雇用保険の一般被保険者だけでなく、高年齢被保険者や短時間労働被保険者も教育訓練給付制度の適用対象となる。(◯か×か)
解答・解説
◯ 正解です。
教育訓練給付制度は、雇用保険の一般被保険者だけでなく、高年齢被保険者(65歳以上の被保険者)や短時間労働被保険者(週所定労働時間が20時間以上30時間未満の者)も適用対象となります。ただし、いずれの場合も、支給要件期間(被保険者期間)の要件を満たす必要があります。
ファイナンシャルプランナーの勉強に関する無料相談、随時受付中!
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。当ブログでは、ファイナンシャルプランナー試験に関するあらゆるお悩みにお応えします。
無料とはいえ、もちろんファイナンシャルプランナー試験の資格の保有者である著者が直接お答えさせていただきます。
初学者から再受験を目指す方まで幅広く対応していますので、どうぞお気軽にご相談ください。無料で学習のコツやスケジュールの立て方などをアドバイスさせていただきます。あなたの合格を全力でサポートいたしますので、一緒に合格への最短ルートを走り抜きましょう!