今日(2月19日(水))のドル円相場を環境を確認しながら、 トレード戦略を練っていきます。
Contents
この記事を読むメリット
この記事を読むと、以下のようなメリットが得られます。
- 今日のドル円相場の注目ポイントがひと目でわかる
- ファンダメンタルズ要因(経済指標・ニュース・地政学リスク)とテクニカル分析を総合的に把握できる
- デイトレードからスイングトレードまで活用できる具体的な売買シナリオをイメージできる
- 今日予定の重要イベント情報と、今後のリスク管理のポイントがわかる
本記事では、初心者から上級者まで役立つ情報を一元的にまとめ、読みやすさと実用性を重視しています。ぜひ最後までお読みいただき、トレードの参考にしてください。
今日の結論・注目ポイント
まずは、本日のドル円相場において最も注目すべきポイントを簡潔に整理します。
- 直近のサポートラインは151.2円付近。ここを割るか否かで大勢が変わる可能性が高い
- 上値は152円~152.3円付近がレジスタンス候補。4時間足~1時間足で押し戻されるとショート優位になりやすい
- 150.80円~150.50円近辺を下抜けると下落が加速し、短期トレンドも大幅下目線へ移行
- FOMC議事要旨や重要指標の発表を控え、突発的な値動きに要警戒
- 米国とロシアの拙速な停戦協議観測などの地政学リスクも要注目。安全資産として円買いが進むかどうかにも影響
結論として、全体は下降トレンドフォローが優位ですが、短期的な戻しの可能性も十分あります。下目線が優勢ながら、152円台前半を明確に上抜ければロング転換の余地も残るため、複数シナリオを用意しておくことが重要です。
ファンダメンタルズ分析
ここでは、最新ニュースや経済指標、注目イベントなどファンダメンタルズ要因を整理し、ドル円相場への影響を検討します。
最新ニュース・地政学リスク
- 米国とロシアの高官がサウジアラビアで会談。ウクライナ紛争終結の協議が進む一方、ウクライナ抜きの合意が拙速に進む懸念が浮上。
- ロシアへの対露制裁解除が示唆され、欧州との方針にズレが広がる可能性。リスク回避の円買いが起きるか注視。
- インテル分割観測報道で株価急伸。インテル設計部門や工場運営権を他社が買収検討か。株高によるリスクオンがドル買いに繋がるシナリオあり。
- 中東や台湾海峡などの地政学リスクは継続。いずれも突発的なニュースでリスク回避ムードが高まれば円買いが強まる可能性。
今日予定の重要経済指標・イベント
- 08:50 日本「12月機械受注(前月比・前年同月比)」「1月貿易統計」
- 09:30 オーストラリア「四半期賃金指数」
- 10:00 ニュージーランド「RBNZ 政策金利」
- 16:00 イギリス「1月CPI、RPI(インフレ指標)」
- 22:30 米国「1月住宅着工件数・建設許可件数」
- 28:00 米国「FOMC議事要旨」
特にFOMC議事要旨(日本時間28:00)は、米国金利動向に影響を与えるためドル円相場が大きく動く可能性があります。また、日本では貿易赤字予想が出ており、予想を超える赤字の場合は円売りが進むシナリオも想定されます。
テクニカル分析(週足・日足・4時間足・1時間足など)
ここではマルチタイムフレームで「ドル円」のチャートを確認し、トレンドの方向性やエントリーポイントを探ります。

週足
- 週足20MAを下回る動きが続きつつも、長期200MAはまだ上向き。
- 一方で高値を切り下げる動きが顕著であり、上値が重くなりつつある印象。
- 現状152円付近がレジスタンスとして意識され、長い上ヒゲをつけたローソクが出現。売り圧力が強まっていると判断可能。
日足
- 下降トレンド継続中だが、短期的な戻しで一時的に152円台へ到達する場面が散見。
- 日足20MA・80MA・200MAが密集傾向で、強弱感が拮抗。エネルギーが溜まりやすく、どちらかにブレイクすると動きが加速しやすい。
- 全体的には下降チャネル内を動いており、戻り売り戦略が優位か。ただし、152.3円を明確に突破した場合は転換のシグナルになる。
4時間足
- 明確な下降トレンド。20MAと80MAが下向きで推移しており、戻り売り目線が強い。
- ただし、安値更新ペースがやや鈍化し、151.2円付近でダブルボトムのような形状を形成。買い勢力が踏ん張っている。
- 152円付近で売りと買いがせめぎ合い、ややもみ合い。20MA・80MA付近で反発するか、突破するかで短期トレンド判断を。
1時間足以下
- 1時間足レベルでは、細かなプライスアクションを見ると、152円を一旦上抜ける動きがあったものの、再度押し戻されている。
- 151.2円ラインを割り込めば、150.80円付近への下落が加速する可能性。
- 一方、152円台前半を上抜け後、152.3円付近のレジスタンスを明確に突破すれば、ショート勢の損切りを巻き込んで上昇余地拡大。
総合すると、大局は下降、ただし短期的に反発や戻りが入りやすい状況です。スイング視点でも戻り売りがメインシナリオですが、152.3円を明確に上抜ければ買い転換を視野に入れます。
今日の売買シナリオ
ここではデイトレ~2週間程度のスイングを想定し、具体的な売買ポイントや損切り・利確目安を提示します。あくまでトレンドフォローを基本としたシナリオです。
ショート(戻り売り)シナリオ

- エントリーポイント:
- 152円~152.3円付近でレジスタンスを確認したタイミング
- 1時間足~4時間足で陰線が出る、MAが再び下向きに揃う、ダブルトップ形成などを確認後エントリー
- 損切りライン:
- 直近高値のわずか上、152.3円超えあたり(例:152.4~152.5円)
- アグレッシブに入る場合は、152.1円上抜けですぐ損切りを徹底
- 利確目安:
- 直近安値151.2円の下抜けで、150.80円付近をまずターゲット
- さらに走る場合は148.6円まで視野に入れ、リスクリワード1:2~1:3を狙う
- リスク・留意点:
- 重要指標発表前後はスプレッド拡大や急変動に注意
- 151.2円割れ前後で戻りが入るリスクあり、踏み上げに警戒
ショートエントリー2(アグレッシブ)

- エントリーポイント:1時間足などでダブルトップが完成し、ネックラインをブレイクダウンする動きを狙います。すでに移動平均線がデッドクロスして戻しが入っている場合、その戻りが鈍って再度下落に向かうタイミングでエントリーを検討します。
- 損切りライン:直近のダブルトップの高値付近、具体的には152.3円前後に設定。チャートパターンのトップを超えるようなら、ダマシと判断して即撤退する方針です。
- 利確目安:まずは151.2円付近の直近安値を目標とし、割り込むようなら追加で150.80円台も視野に入れます。勢い次第では148円台まで伸ばせる可能性もあるため、部分利確やトレイリングストップを活用して利益を伸ばす戦略も有効です。
- 注意点:4時間足では20MAと80MAの乖離がまだあり、レンジ色の強い動きが続く懸念があります。横ばいからの急落を狙う形になるため、早めのエントリー分だけ損切りにかかりやすい点に留意しましょう。
ロング(押し目買い)シナリオ

- エントリーポイント:
- 152円~152.3円を明確に上抜け後、押し目形成時にサポート転換を確認
- 1時間足以下でMAがゴールデンクロスするタイミング
- 損切りライン:
- サポート転換したライン(152円付近)のやや下(例:151.8円)
- ロスカットラインは浅めに設定し、再度下落時の損失拡大を回避
- 利確目安:
- 短期的には153円前後を狙う
- 週足の形状から154.7~155.0円近辺もターゲット候補。目標を高めに設定するなら154.8円付近
- リスク・留意点:
- 大局は依然として下降トレンドのため、ブレイク失敗リスクがある
- エントリー後すぐに下落してしまう場合は、機敏に損切りする
リスク管理・注意点
- 地政学リスク:米ロによるウクライナ停戦協議や中東・台湾海峡リスクなど、突発ニュースで円買い(リスク回避)が急激に進む恐れ。ポジションサイズは無理せず管理。
- 経済指標:本日は日本の機械受注、貿易収支、夜は米住宅関連指標、深夜のFOMC議事要旨とイベントが目白押し。発表前後の荒い値動きに備え、逆指値注文を設定し対処。
- 政治リスク:米国保護主義政策や国内政局の安定度によってドル円のリスク選好・回避が変動。予想外の声明には即応。
- 突発的材料:大地震やテロ等、想定外のニュース発生時は急激に円高へ振れることが多いため、ポジションの長期保有リスクを十分に考慮。
まとめ
今日のドル円相場は、下降トレンドが続く中で、152円~152.3円のレジスタンスと151.2円付近のサポートが大きな攻防ラインです。売り優勢の見方が強い一方、イベントリスク次第で上ブレイクも想定されるため、柔軟に対応できるような複数の売買シナリオを用意しておきましょう。
特に夜間以降に控えるFOMC議事要旨や米国住宅指標、日本の機械受注と貿易統計など、イベントが集中しています。急激な値動きに巻き込まれないよう、損切りラインと利確ポイントを明確に設定することが重要です。
明日以降も、地政学リスクや金融政策の不透明感が続くとみられます。ファンダメンタルズ×テクニカルの総合分析で状況を的確に把握し、慎重にエントリータイミングを図りましょう。
編集後記
トレードで最も大切なのは、自分の時間軸を明確に定め、1つの手法を徹底的に追求することです。 初心者は、様々な手法を試したり、多くの手法を使えば成功につながると誤解しがちですが、実際には 1つの手法を継続して磨くことで成功確率が上がる のです。
トレードで勝つために必要なのは、膨大な知識ではなく、1つの技術を徹底的に修練することだと私は考えています。 あれこれ手を広げるのではなく、 まずは1つの手法を毎日徹底的に検証することから始めましょう。
ちなみに、私自身も初心者の頃はダブルボトムとダブルトップだけをひたすら追いかけていました。その過程で、「あ、これは上昇するダブルトップだ」「これは形が不自然だから生還すべきだ」などと感じ、感覚が磨かれていきました。これが私にとって大きな財産となったのは言うまでもありません。やるべきことを絞り、徹底することが成功への近道です。
参考リンク・情報源
- Bloomberg:https://www.bloomberg.co.jp
- ロイター:https://jp.reuters.com/
- TradingView:https://jp.tradingview.com/
- 農林中金関連ニュース:ブルームバーグ報道参照
- インテル分割検討報道:ウォールストリート・ジャーナル、Bloombergなど
- 日銀政策・日本の貿易統計:財務省、内閣府公式発表資料
- FOMC議事要旨:米連邦準備制度理事会(FRB)
- ニュース一覧:マネックス証券、SBI証券、ジェトロなど
上記は一例ですが、権威ある情報元を随時確認しながら、相場の変化に柔軟に対応していくことが勝利への近道です。以上が本日のドル円相場分析とトレード戦略でした。皆様のトレードの参考になれば幸いです。
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本資料は、一般的な情報提供のみを目的として作成されたものであり、特定の金融商品や取引に関する個別具体的な投資助言や推奨、または投資勧誘を意図するものではありません。本資料に記載されている分析や見解は作成時点のものであり、将来にわたってその正確性や有効性が保証されるものではありません。
投資判断は、ご自身の責任において行っていただくようお願いいたします。いかなる投資行動の結果についても、当方は一切の責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。