「恵方参り」「恵方旅行(恵方取り)」という言葉をご存知でしょうか。節分の日にその年の“恵方”へ向かって旅行し、良い「気」やエネルギーを取り込むことで開運を図る行動です。最近はテレビや雑誌、SNSでも取り上げられ、スピリチュアル好きな方や運気アップに関心のある方を中心に注目を集めています。
特に2025年は「家族運」「安定運」を後押ししてくれる年ともいわれ、スピリチュアル的にも大切な転換期。恵方旅行を活用して、より良いスタートを切りたいという方が増えています。この記事では、2025年の恵方と恵方旅行の基本から、成功のためのポイント、具体的な過ごし方まで徹底解説していきます。ぜひ最後まで読んで、今年の開運にお役立てください。
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2025年の恵方とは?
2025年の恵方は、ずばり「西南西やや西」です。
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古来より陰陽道では、年ごとに「歳徳神(としとくじん)」という福徳を司る神さまが宿る方位が変わるとされ、この方位を「恵方」と呼びます。恵方の方角を向いたり、恵方へ出向いたりすることで、その年の福をいただけるといわれているのです。
2025年は「西南西やや西」に歳徳神がいらっしゃるため、家の中心から西南西やや西にあたる場所に出かけたり、恵方巻きを西南西に向かって食べたりするのが開運行動となります。「西南西やや西」をさらにわかりやすく言うと、「西南西と西のちょうど中間からやや西寄り」という感覚。地図アプリなどで細かく調べると、自宅や職場から見てどの方面に当たるか特定しやすくなります。
恵方取り(恵方旅行)とは?
「恵方取り」とは、恵方である方角へ出かけ、そこで運気を取り込む開運行動のことを指します。特に、節分の日や立春前後に行うと効果的とされ、ひと晩宿泊する、もしくは数日間旅をする「恵方旅行」が人気です。
通常の旅行と違う点は、「恵方の地に行くこと自体」に大きな意味があること。その方角に存在する神社やパワースポット、温泉地などへ赴き、その土地のパワーを身近に感じることで、良い「気」を取り込むのが狙いです。心身をリフレッシュさせるだけでなく、仕事運や金運、家庭運など、各種運気アップを期待する方も増えています。
恵方参りとの関係
恵方取り(恵方旅行)とセットでよく語られるのが「恵方参り」。これは、その年の恵方に位置する神社仏閣へ参拝して、歳徳神に感謝と願い事を捧げる習慣です。
もともと恵方参りは、「節分」「立春」という旧暦の正月にあたる大切なタイミングに、その年の福がある方角へ出向いてお参りをする風習でした。現代では恵方参りのほかに、恵方巻きや豆まきなどが節分の代表的な行事として広く浸透しています。
さらに一歩踏み込んで「恵方旅行」として数日滞在することで、その土地のエネルギーをより強く受け取りやすいと考えられています。温泉でゆったり過ごしたり、地域の名産を楽しんだり、神社仏閣を複数巡ったりしながら、運気アップをしっかり体感できるのが魅力です。
なぜ2025年の恵方旅行が注目されるのか
節分や恵方参りは毎年行われるものですが、2025年は特に「家族を中心とした安定運」を得やすい年といわれています。日頃から「家族仲がもっと良くなればいいな」「もっと落ち着いた暮らしがしたい」と願っている方にとっては、絶好の開運チャンスとなるでしょう。
西南西やや西という方角は、「安定」「継続」「守る力」を強化すると言われることも多く、以下のような人には特におすすめです。
- 家庭円満や子どもたちの健康を祈願したい
- 仕事や収入面での安定を望んでいる
- 落ち着いた生活基盤づくりに力を入れたい
2025年恵方取りにおすすめの時期と吉日の選び方
節分・立春前後が最強!
2025年に恵方取りをするなら、やはり節分(2月2日)と立春(2月3日)を中心にした前後数日が最強といわれます。古来、節分や立春は「新しい年が本格的にスタートする節目」であり、昔の暦(旧暦)では立春が一年の始まりとされてきました。特に「節分の夜から立春当日までに行う恵方参り・恵方取り」は、新鮮な運気をしっかり取り込めるため、早い成果や実感が得られやすいと考えられています。
大安・天赦日・一粒万倍日を活用しよう
さらに運を上乗せするなら、大安や天赦日、一粒万倍日などの縁起の良い日を狙うのがおすすめです。大安はご存じの通り六曜の中で最も吉とされる日で、何事を始めても縁起が良いといわれます。天赦日は「百神が天に昇り、万物の罪を赦す日」とされ、一年のうちでも数回しか巡ってこない最高の吉日。一粒万倍日は、「一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になる」という意味合いがあり、金運や仕事運のアップに効果があると信じられています。
これらの吉日は、それぞれ月によって違いがありますが、もし節分や立春の付近でこれらが重なる日が見つかれば、間違いなく狙い目。具体的なカレンダーをチェックして、数日にわたって吉日が連なるタイミングがあれば、恵方取りの旅をその時期に合わせると、より強力な開運効果が期待できるでしょう。
他にも狙い目のタイミングがたくさん
節分・立春周辺のほかにも、2025年を通じて「中段吉日(十二直)」や「寅の日」「巳の日」といった日を活用するのも一つの手段です。寅の日は金運上昇、巳の日は財運・芸術運などにご利益があるとされ、旅行やお金に関わる行動をスタートさせるのに適した日といわれます。
とはいえ、最も大切なのはあなた自身がリラックスして行ける日を選ぶこと。どんなに吉日や縁起の良い日でも、無理をして出かけて体調を崩したり、ストレスを溜めたりしては本末転倒です。ご自身の予定や健康管理を優先しながら、可能であれば“吉日×節分・立春”のベストタイミングを探し、恵方取りを計画してみてください。
恵方取りを成功させるための基本ルール
1. 方角の取り方を間違えない
恵方取り最大のポイントは、正しく方角を把握することです。
自宅や職場など「普段の拠点」となる場所を基準にして「西南西やや西」を割り出します。地図アプリや方位磁石を使うと便利ですが、磁石の場合は磁北と真北に誤差があるため注意が必要です。スマホの地図アプリを使い、「自宅位置→目的地」を線で結び、方位を確認するのが手軽かつ間違いにくいでしょう。
2. 恵方を意識した移動手段・ルートを選ぶ
できれば最初の出発時点から「西南西やや西」に近い方角へ向かう形で移動するのが望ましいとされます。たとえば、新幹線や飛行機に乗る場合も、可能な範囲で恵方に近い駅・空港を経由するようルートを工夫すると、より強い開運効果が期待できるかもしれません。
無理に遠回りをする必要はありませんが、「少しでも恵方を意識した移動をする」という意識が大切です。
3. 滞在先は心身を休められる場所を
恵方取りでは、宿泊すること自体に「その土地の気を吸収する」意味があります。慌ただしい旅行というよりは、ゆっくりと過ごしながら「リラックス」や「リセット」をする感覚を大事にしましょう。温泉や自然豊かな観光地、歴史ある宿などが人気です。
夜は早めに就寝して十分な休息をとることで、翌朝の爽やかな空気とともに開運のエネルギーを受け取りやすくなります。
4. お墓や稲荷神社は避ける
スピリチュアル的な見解では、「お墓のある寺院」や「稲荷神社」への参拝は、恵方参りや恵方取りの際には避ける方がよいとされています。これは、土地が持つエネルギーの質が異なるためという説があります。もちろん信仰心があれば問題はありませんが、開運行動としての「恵方取り」を目的とするなら、一般的には避けるのが無難です。
恵方旅行でおすすめの過ごし方
1. パワースポットや神社仏閣を巡る
恵方旅行で外せないのが神社仏閣参拝。2025年の恵方(西南西やや西)にある大きな神社や歴史的な仏閣を巡ってみましょう。
例えば、関西圏なら大阪の住吉大社や和歌山の高野山、九州なら福岡の太宰府天満宮や佐賀の祐徳稲荷神社(※稲荷神社は避ける説もあるため要注意)などが旅行先に選ばれることもあります。
参拝の際は、無理に「こうしなくちゃ」と決まりすぎる必要はありません。ゆったりとした気持ちで境内を散策し、静かにお参りしてみてください。
2. その土地の名産品を食べる
「土地の気を取り込む」上でおすすめなのが「その土地ならではの食事」を楽しむこと。ご当地グルメや新鮮な野菜・魚介など、地元でしか味わえないものをいただきましょう。
食べる際も、「いただきます」という感謝の気持ちとともに、幸福を取り込むイメージをしながら味わうのがポイント。美味しいものをいただくことで、気分も自然と明るくなります。
3. 温泉や自然の中でリフレッシュ
旅行先に温泉があるなら、ぜひ立ち寄ってみてください。湯船にゆったり浸かって疲れを癒すことで、体が軽くなり、心も前向きになります。自然豊かな場所で深呼吸をする、森林浴をするなども効果的です。
朝早く起きて散歩したり、朝日を浴びるのも開運アクションとしておすすめ。自然と一体になる感覚を意識して、気の流れを取り込みましょう。
4. 旅先でも恵方巻きを楽しむ
節分当日やその前後に恵方旅行をするなら、現地のスーパーやお寿司屋さんで恵方巻きを購入してみるのも良いアイデアです。
恵方巻きのルールは、「恵方を向いて」「切らずに」「願いごとをしながら無言で」「一気に食べ切る」。そこにこだわりすぎず、「楽しく食べる」ことも大切です。旅先ならではの具材を使った恵方巻きに出会うこともあるかもしれません。
2025年に恵方旅行を実践する具体例
ここでは「西南西やや西」方面への具体的な恵方旅行プランをイメージとしてご紹介します。ご自身の拠点から恵方がどちらに当たるのかを確認しつつ、参考にしてみてください。
【例】関東在住の方の場合(東京を中心とする関東一円)
- 行き先:静岡県(伊豆方面)、愛知県(名古屋方面)など
自宅や職場が東京周辺であれば、伊豆半島や名古屋あたりが西南西に当たるケースが多いです。 - おすすめスポット:熱海温泉、伊勢神宮(三重県)など
伊勢神宮は全国から参拝者が絶えないパワースポットとして有名です。西南西方向を意識してルートを選ぶとより開運効果が高まるとされます。
【例】関西在住の方の場合(大阪を中心とする近畿圏)
- 行き先:和歌山、高知、広島など
大阪市から見ると和歌山県や中国地方が西南西に当たるケースが多いです。 - おすすめスポット:高野山(和歌山)、厳島神社(広島)など
高野山は弘法大師・空海ゆかりの地であり、山全体が強いパワースポット。厳島神社も世界遺産として知られ、神秘的な雰囲気に包まれています。
【例】九州在住の方の場合(福岡市を中心とする九州北部)
- 行き先:鹿児島、沖縄など
福岡市から見ると西南西へ向かうと鹿児島や沖縄方面が候補に。 - おすすめスポット:桜島(鹿児島)、首里城(沖縄)など
桜島を間近に望む温泉や、沖縄の海を満喫してリフレッシュするのも開運につながります。
ご自身の住まいによって西南西やや西が指し示すエリアは変わります。ぜひ地図を広げながら、方角と行き先を確認してみてください。
「恵方旅行したいけど遠出が難しい」そんなときの対処法
「仕事や家庭の都合で長期旅行は無理」という方も多いはず。そんなときにおすすめなのが、半日から1日の小旅行や、日帰りの「プチ恵方取り」です。
近場の神社仏閣へ日帰り恵方参り
自宅から恵方方向に750m以上離れた神社仏閣を探し、日帰りで参拝するだけでも十分に開運行動になります。節分から立春にかけて行くのが最もベストですが、無理のない範囲で行きたいときに出かけてみましょう。
重要なのは、「方角を意識すること」と「感謝の気持ちを持って参拝すること」です。参拝後は近所で美味しいランチを楽しむなど、プチ旅行気分で過ごせます。
自宅での「恵方置き」を活用
大がかりな旅行が難しい場合、自宅でも「恵方置き」という方法で恵方の力を取り込むことができます。これは、恵方にあたる壁やスペースに縁起物を飾ったり、観葉植物を置いたりすることで、その年の恵方のエネルギーを家に取り込む方法。
2025年の恵方「西南西やや西」方向がどこにあたるか確認し、そこを意識してインテリアを整えてみましょう。ちょっとした模様替えも良い気分転換になります。
恵方旅行に役立つアイテム・コツ
方位磁石・地図アプリ
まずは方角をきちんと把握することが最優先。スマホに方位コンパスアプリを入れておくと便利です。地図アプリで出発地と目的地を結び、方位を確認しましょう。
御朱印帳
神社仏閣を巡るなら「御朱印帳」を持っていくと参拝の記念になります。御朱印を集めることで楽しい思い出作りになり、神社仏閣巡りがさらに充実します。
朝早く起きる習慣
恵方取りでは「朝日を浴びる」ことが開運アクションのひとつ。旅行先でもできるだけ早起きして、清々しい朝の空気を吸い込みましょう。朝の神社は人が少なく静寂に包まれているため、集中してお参りできます。
実際に恵方巻きを楽しもう!2025年の恵方巻き事情
恵方旅行に合わせて、あるいは自宅でも楽しめる「恵方巻き」。2025年の恵方「西南西やや西」を向いて丸ごと一本かぶりつくことで、「縁を切らない」「福を巻き込む」といった縁起を担ぎます。
近年はコンビニやスーパーでも多種多様な恵方巻きを取り扱っており、海鮮巻き、焼肉巻き、スイーツ系巻きなどバリエーションは年々増加。七福神にちなんで具材が7種入った王道スタイルも根強い人気があります。
もし旅行と絡めるのであれば、旅先のスーパーや寿司店で限定の恵方巻きを探すのも楽しいですよ。
よくあるQ&A
Q1. 恵方旅行は節分だけに限定しなければダメ?
A. 節分や立春前後が最も開運効果が高いとされますが、恵方の力は1年を通じて有効です。予定が合わない場合は、都合の良いタイミングで行きましょう。
Q2. 長距離旅行できないけど効果はある?
A. もちろんあります。少し遠めの神社やパワースポットなど、自宅から750m以上離れた場所を目安に恵方を意識して訪れればOKです。
Q3. 恵方巻きは必ず食べなきゃいけない?
A. 食べたほうが楽しく縁起を担げますが、必須ではありません。恵方旅行で現地の美味しいものを食べるだけでも大丈夫です。
Q4. 恵方取りと吉方位旅行の違いは?
A. 恵方取りは「一年ごとに変わる歳徳神のいる方角(恵方)」を意識した開運行動、吉方位旅行は「個人の生年月日などをもとに割り出す吉方位」を意識した開運行動です。目的や方位が異なる点に注意しましょう。
まとめ
2025年の恵方は「西南西やや西」。ここに歳徳神がいることで、家庭運・安定運を中心に、大きな開運が期待できるとされています。「恵方取り(恵方旅行)」は、その年の吉方角へ向かうだけでなく、その土地でエネルギーを満喫し、心身ともにリフレッシュして帰ることがポイント。
大切なのは、方角をしっかりと確認すること、ゆっくり過ごせる旅程を組むこと、そして感謝と楽しむ気持ちを持って恵方参りをすることです。日帰りや短時間のプチ旅行でも効果は十分に期待できます。
恵方巻きや豆まきなど、節分の行事と合わせて行うのもおすすめ。「行った先でご当地グルメや温泉を堪能しよう」「朝日を浴びながら散歩してみよう」など、ワクワクできるプランを取り入れることで、より良い「気」を取り込めるはずです。
2025年をより幸せな一年にするために、ぜひこの機会に恵方旅行にチャレンジしてみてください。気軽にプチ旅行からでも始めてみると、意外な開運効果を体感できるかもしれません。あなたの新しい年が、笑顔と福に満ちあふれますように。