株式投資・市況

【2025年2月21日 市況】日本株式市場まとめ&ENEOS(5020)必見情報|日銀金利戦略と明日からの勝ち筋を徹底解説

2月21日(金)の市況情報です。「日銀総裁の発言で金利上昇リスクが後退した」というニュースが大きく注目されました。本記事では、2025年2月21日の日本株式市場を総ざらいし、日経平均やTOPIXなど主要指数の動きから今晩の米国市場のポイント、そしてENEOS(5020)に関する最新トピックスまで網羅的に解説していきます。銀行株や証券セクターなどの上昇背景や、為替・金利が相場全体に与える影響もしっかりフォローするので、短期売買から長期投資まで、あらゆる投資スタイルのヒントになるはずです。

「金利急上昇懸念が和らいだ今こそ、どの銘柄をどう攻めるべきか」──これは投資家にとって喫緊のテーマではないでしょうか。そこで日銀の政策スタンスや米国の追加関税問題、そして国内エネルギーセクター最大手のENEOS(5020)の詳細情報をチェックし、明日以降の戦略にどう生かすかを具体的に考察していきます。この記事を読めば、今日の相場を踏まえたうえで次の一手を見いだすための重要ポイントを一挙に把握できるでしょう。さっそく、今日の相場を振り返りながら明日への布石を打っていきましょう。

1.今日の日本株式市場サマリー

  • 日経平均株価:38,719.34円(前日比 +0.11%
  • TOPIX:2,734.97(前日比 ±0.00%
  • 前場は一時0.6%下落したものの、日銀の植田総裁発言で金利急上昇リスクが和らぎ、引けにかけ小幅上昇に転じました
  • 33業種中、上昇17業種・下落16業種。証券・商品先物、その他製品、銀行が上昇上位
  • カオナビ(+51.22%)、D.ウエスタンセラピテクス研究所(+29.58%)などが値上がり上位となりました

1-1.市場の全体観

  • 1月の消費者物価指数(コアCPI)は+3.2%と約19か月ぶり高水準
  • 日銀が長期金利急上昇の際に国債買い入れを増額する姿勢を示し、過度な利上げ観測が後退
  • 円相場は2.5か月ぶりの高値圏で推移し、輸出関連株には重し
  • 3連休を控え、ポジション調整の売買も散見されました

1-2.セクター別動向

  • 証券・商品先物、銀行など金融系セクターは金利上昇への過度な警戒が和らいだことで買い戻し
  • 円高が進行したことで自動車や電機など輸出関連には売りが先行し、後半戻すも総じて軟調
  • その他製品、紙パルプ、サービスなどは個別株の材料を受けて個別に物色

1-3.主要指数の推移

  • 日経平均株価:38,719.34円(+0.11%)
  • TOPIX:2,734.97(±0.00%)
  • マザーズ指数:参考資料未記載
  • 東証グロース指数:参考資料未記載

前場に一時0.6%超下げる場面がありましたが、植田総裁の緩和的な金融政策スタンスが改めて示され、徐々に戻り歩調となりました。もっとも、米国市場の大幅下落を警戒している投資家が多く、全体的な上値は重かった印象です。

日経平均のチャート

本日は陽線をつけましたが、依然としてレンジ相場の状態です。グロース株の動きが目立っているため、そちらに注目する投資家も多いでしょう。個別銘柄を見ると、下落一辺倒のものもあれば、上昇し続けているものもあり、非常に複雑な状況です。方向性が明確になるまでは、無理をしてトレードを行う必要はありません。

2.今日の主なニュース・ヘッドライン

  • 日銀総裁の国債買い入れ増額示唆:長期金利上限を意識し、急騰を抑制する方針を表明
  • 1月CPI +3.2%:前年同月比で19か月連続の上昇。エネルギー価格や食料品価格の上昇が主因
  • トランプ前大統領の追加関税懸念:自動車、半導体、医薬品など幅広い品目への関税引き上げを示唆
  • 為替動向:ドル/円は150.36円近辺。米長期金利の下落や金利差縮小観測で円高気味

国内要因としてはインフレ圧力が強まる中、日銀は超緩和政策を継続しています。海外では米国の追加関税や中国の景気動向、地政学リスクの行方が焦点となりそうです。

3.今晩のアメリカ市場の注目ポイント

  • ダウ平均:44,176.65ドル(前日比 -1.01%)
  • S&P500:6,117.52(前日比 -0.43%)
  • ナスダック総合:19,962.36(前日比 -0.47%)
  • ウォルマートの業績見通しが市場予想を下回り、消費動向への警戒感が浮上
  • トランプ氏の通商政策リスク:自動車、医薬品、半導体などへの関税引き上げが再燃
  • 夜間取引ではエネルギー株が堅調、不動産関連も買いが入る一方、金融株が軟調

3-1.米国主要企業の決算・イベント

  • エヌビディア(NVDA):2月26日決算発表予定。AI半導体需要の見通しに注目
  • 中古住宅販売件数(日本時間24:00):米国の住宅指標として消費マインドを占うカギ
  • 欧州PMI速報値:17:15~18:30に発表予定。世界景気のリスクオン/リスクオフを左右する可能性

米国株の下落が続くとリスク回避姿勢が強まり、日本株にも売りが波及しやすくなります。特に外需系(自動車や機械)は為替とともに大きくブレやすい局面となりそうです。

ダウ平均のチャート


昨日は嫌な陰線をつけて終了しました。5日線15日線が明確にブレイクしており、終盤に買いが入り、日足は下ヒゲを形成しましたが、上値の重さを感じます。高値は45054、安値は43325です。いずれかをブレイクするまでは、エントリーを慎重にする波形となっています。

ナスダックのチャート


こちらは、綺麗な下ヒゲをつけて終了しました。終値は5日線を下回っていますが、明確にブレイクしたわけでもなく、25日線も割り込んでいません。ラインを引くと三角持ち合いにも見えるため、ブレイクした際には一気に上昇の勢いが出てくる可能性があります。

S&P500のチャート


こちらも綺麗な下ヒゲを形成して終了しました。上昇への意識が強まっており、5日線25日線75日線がすべてパーフェクトオーダーを形成して、非常に綺麗な上昇トレンドとなっています。しかし、個人的には揃い過ぎた状態は逆に負けが出やすいと感じ、警戒心を強めています。

4.今日の注目銘柄:ENEOS(5020)

国内最大手の総合エネルギー企業として、日本株投資家からも注目されるENEOSホールディングス(5020)について、以下の視点で整理します。

4-1.株価推移

  • 始値:790.20円
  • 高値:832.50円
  • 安値:778.00円
  • 終値:807.00円
  • 出来高:12.36百万株
  • 週間変動率:-0.39%
  • 年初来騰落率:+7.18%

この日の終値は807.00円。週間ではわずかに下落していますが、年初来では+7.18%とプラス圏を維持。日経平均が38,000円台で推移する中、エネルギーセクターの中でも売買の活発さが続いています。

4-2.業績・決算情報

  • 2025年度第3四半期(2月14日発表)
    • 売上高:3.26兆円(前年同期比 -10%)
    • 純利益:1,025億円(前年同期比 +192%)
    • EPS:37.01円
    • 利益率:3.1%

減収増益となった背景には、原油価格の変動による在庫評価の影響が大きいとされています。利益率が3%台に向上した要因としては、在庫評価益や合理化策の進捗、特別損益の改善が挙げられます。

  • 2025年3月期 通期業績予想
    • 売上高:14兆円
    • 営業利益:4,200億円
    • 純利益:2,200億円
    • EPS予想:80.35円

会社側は原油価格や為替レートの動向を考慮しつつ、国内外のエネルギー需要を見極めながら業績予想を据え置いています。減益予想ながら、中長期的には石油・ガスの上流事業や新エネルギー投資で収益の底上げを図る方針です。

4-3.投資指標・バリュエーション(修正後)

  • 株価(終値):848.5円(2025年2月21日15:30時点)前日比+2.4円(+0.28%)
  • PER(予想):11.1倍
  • PBR(実績):0.73倍
  • 配当利回り(予想):3.06%
  • 時価総額:25,734億円
  • ROA(実績):2.87%
  • ROE(実績):9.47%
  • 自己資本比率:31.8%
  • アナリストコンセンサス評価:★★★★☆(4.17)
  • 会社予想経常利益:4,000億円(前年比 -10.7%)
  • 市場予想(コンセンサス)経常利益:3,847.67億円(前年比 -14.1%)
  • 目標株価(コンセンサス):970円(現株価からおよそ+14.32%)
  • 投資シグナル:「買い継続」

4-4.企業の概要・事業内容

  • 石油精製・販売:ガソリンや軽油など燃料油の国内販売でトップシェア
  • 石油・天然ガス開発:海外油田権益の取得・生産事業
  • 電力・ガス販売:「ENEOSでんき」「ENEOS都市ガス」などを展開
  • 再生可能エネルギー・水素:太陽光・洋上風力、水素ステーション等の次世代エネルギーに注力

国内最大級の総合エネルギー企業として、石油需要が減少する将来を見据え、カーボンニュートラル対応や新素材分野の拡大を戦略的に推進しています。

4-5.直近の主なニュース

  • JXアドバンストメタルズ上場:2025年3月19日予定。ENEOSが持分法適用会社化
  • 業績:第3四半期は減収も純利益は前年同期比+192%と大幅増
  • 配当:直近は年間26円を予定(前期は22円)

金属事業の上場により、再編による収益力向上や上場益の有効活用が期待されますが、そのぶんENEOS側の連結利益構造が変化する点は投資家の注視ポイントです。

4-6.今後の注目点とリスク

  • 原油価格・為替レートのボラティリティ(在庫評価や輸出採算への影響)
  • 国内エネルギー需要の長期的な減少傾向
  • 再エネ・水素事業の投資回収速度と競合状況
  • 上場子会社(JXアドバンストメタルズなど)の価値創出
  • 配当方針や自社株買いなど株主還元の継続性

ENEOSはPBRが1倍を下回る割安評価もあり、市場からの再評価余地がある半面、化石燃料からの転換期における構造リスクがつきまといます。長期投資家にとっては安定配当と新規事業成長の両面が魅力となり、短期的には原油市況や為替次第で株価が大きく動く点に留意が必要です。

4-7.ENEOSのチャート


ちょうどカップウィズハンドルのような綺麗なチャートをしています。ここ数日は揉み合っていますが、売りと買いが交錯している状況です。864円ブレイクしたら、一気に上抜けする可能性があり、注目しています。同じく、石油関連の銘柄にも注目しています。

5.まとめと明日以降の戦略

  • 日経平均は38,700円台で小幅高。日銀総裁発言を好感して下げ渋るも大きく上昇する動きには乏しい
  • 円高進行や米国株安への警戒感がくすぶり、短期的には外部環境次第で乱高下も想定される
  • ENEOS(5020)は国内エネルギー企業最大手。配当利回り3%台やPER11倍前後のバリュエーションに注目集まる

あす以降の戦略としては、米国株式市場の反発タイミング円相場の落ち着きを見極めながらリスク資産の積み増しを検討する形となりそうです。エネルギー価格や地政学リスクの動きにも引き続き注目です。

参考リンク・出典

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