株式投資・市況

【2月17日(月)の市況】日経平均39,174円・円高×好決算の今がチャンス!注目銘柄『3565 アセンテック』で狙う最新日本株投資戦略

【2月17日(月)の市況】日経平均39,174円・円高×好決算の今がチャンス!注目銘柄『3565 アセンテック』で狙う最新日本株投資戦略

本日2月17日(月)の東京株式市場は、為替市場の円高進行や前週末(2月14日)の米国株式市場がまちまちの動きだった影響を受け、やや方向感に欠ける展開となりました。それでも最終的には日経平均株価が前営業日比24.82円高の39,174.25円で取引を終え、小幅ながら反発を記録。TOPIX(東証株価指数)は前日比0.28%上昇の2,766.90ポイントとこちらも上昇し、投資家心理としては底堅さが見られた一日でした。

1. 本日の日本株式市場の総括

市況

  • 日経平均終値:39,174.25円(+24.82円)
  • TOPIX終値:2,766.90(+0.28%)
  • 売買代金(東証プライム概算):4兆3941億円
  • 売買高:18億7863万株
  • 値上がり銘柄数:589
  • 値下がり銘柄数:1000
  • 変わらず:51
  • マザーズ指数:685.85(+1.3%)
  • JASDAQ指数:前日比-1.03(-0.3%)

朝方は米国のプレジデントデー(祝日)を控えて海外投資家のフローが細り、主力大型株も小動き。さらに為替市場でドル円が151円台中盤まで円高に振れたことで、輸出関連セクターの一角が重しとなりました。しかし前週末の米国株式市場がまちまちながらも、ハイテク株の好調が目立ったことを受けて半導体やIT関連には買いが入り、日経平均は前日終値を挟んで上下を往来しつつも最終的にはプラス圏で終了。安値は39,021.23円、高値は39,238.75円でした。

また、本日発表された2024年10-12月期のGDP速報値前期比年率+2.8%と予想を上回り、国内景気の回復期待が強まった点が下支え要因になったとの見方もあります。

日経平均のチャート

いまだにレンジ相場が続いており、方向感のないチャートになっています。エントリーしにくい人も多いのではないでしょうか?今日も寄り付きで一気に上昇し、その後下落、値幅内で揉み合う展開となっています。こうした相場では、スキャルパーでない限り無理にエントリーする必要はありません。上値は40385円、安値は37657円のレンジ相場であり、これをブレイクするまでは動かす必要はありません。

2. セクター別・個別銘柄の動き

東証33業種のうち、22業種が上昇11業種が下落となりました。上昇が目立ったのは石油・石炭製品、その他製品、電気・ガスなど。下落したのは精密機器、輸送用機器、サービスなどです。

  • 上昇業種:ゴム製品、石油・石炭製品、その他製品、電気機器など
  • 下落業種:鉱業、精密機器、輸送用機器など

個別銘柄では、好決算や業績上方修正銘柄を中心に物色が継続。たとえばサンリオや日本マイクロニクスは業績上方修正が好感され、ストップ高。また、ブリヂストンは配当性向の引き上げと3000億円規模の自社株買い計画を発表し、株主還元強化への期待が高まったことで買いが入りました。一方、オリンパスは2025年3月期の利益予想を下方修正し売り優勢。輸送用機器セクターの一角も、トランプ米大統領の輸入自動車関税検討報道などが上値を重くしました。

本日は、AI関連やバイオ関連など新興市場のテーマ性を持つ銘柄に資金が向かいつつも、全体としては大型株に明確なトレンドが生じにくい一日でした。海外勢がプレジデントデーの祝日でいったん様子見姿勢を強めたことが背景として挙げられます。

3. 今晩のアメリカ市場の注目ポイント

アメリカの市況

2月17日の米国市場は、プレジデントデー(祝日)で休場となるため、株式市場の取引はストップします。したがって今晩は大きな値動きは見られませんが、明日以降の米国株式市場を占ううえで以下のポイントに注目が集まっています。

  • 1月小売売上高の落ち込み:前週末(2月14日)の指標で小売売上高が市場予想を下回り、ダウ平均44,546.08ドル(-165.35ドル)と反落。景気減速懸念が高まっています。
  • 利下げ期待とITセクターの動向:ナスダック総合指数は20,026.77(+81.13)と上昇。ハイテク株比率が高いナスダックは、景気不安がかえって利下げ期待につながるとの思惑で買われやすい状況です。
  • FRBの金融政策:年内1~2回の利下げを織り込む動きが一部で残る一方、インフレ動向次第では利上げ再開もあり得るという見方もあり、不確実性が強まっています。
  • 主要企業の決算:GAFAをはじめとする米大手IT企業の決算結果が相次ぐ週であり、市場全体の方向感を大きく左右する可能性があります。
  • 地政学リスク:ウクライナ情勢や米中関係、トランプ大統領の通商政策など、政治・外交要因も引き続き注視が必要です。

明日の米国株式市場は連休明けとなるため、上記の景気指標や決算動向、為替相場の変動などが一気に織り込まれる可能性があり、大きく動くリスクも考えられます。日本株投資家としては、米国株式との連動性が高いハイテク関連や輸出企業への影響を注視し、為替の円高・円安方向を見極めながらポジション調整を検討する局面です。

S&P500の現在のチャート

上値を狙う展開です。週足ではとてもきれいなチャートが形成されており、直近高値の6114ポイントを明確にブレイクできるかが注目点です。5日線、25日線、75日線がすべて上向いているため、好調なチャートと言えます。ただし、高値であることは間違いないので、緊張感は高まっています。一部のアナリストは常に下目線の見方をしているため、その点にも注意が必要です。

4. 注目銘柄「3565 アセンテック」の詳細情報

今回のブログで特に注目したい銘柄が「3565 アセンテック」です。仮想デスクトップ(VDI)ソリューションの領域で強みを持つ成長企業として、市場からの注目度が高まっています。以下に、株価の推移や業績、今後の見通しなどを詳しく整理しました。

 業績と上方修正

アセンテックは2月17日午後(16時)に2025年1月期連結決算の業績予想修正を発表。経常利益を従来予想の10.8億円から12.0億円へ上方修正し、増益率は53.8%増から70.9%増へとさらに拡大しました。要因としては、主力の仮想デスクトップ(VDI)領域で大型案件を獲得し、売上が急拡大していることが挙げられます。

  • 売上高:前期比+92.7%の120億円(2025年1月期予想)
  • 営業利益:9.3億円(+53.8%)
  • 経常利益:12.0億円(+71.4%)
  • 純利益:7.3億円(+52.1%)

VDI市場は働き方改革やリモートワーク需要、セキュリティ対策などの観点から、今後もさらなる拡大が予想されます。同社はシトリックス・システムズ・ジャパンの認定ディストリビュータとしての実績に加え、自社製品「リモートPCアレイ」や「Cloudpaging」の提供など、幅広いソリューションを展開しており、競争優位性を一段と高めている点が評価材料と言えるでしょう。

4-3. 事業内容と市場の評価

  • 事業内容:VDI(仮想デスクトップ基盤)関連の開発・販売・コンサルティング・運用サポート
  • 取引先:大手上場企業、金融機関、官公庁など幅広い顧客層
  • 設立:2009年
  • 上場:2017年マザーズ上場、2019年東証1部へ市場変更、再編後は東証プライム銘柄

現在、アセンテックは仮想デスクトップをはじめとするセキュリティ関連ソリューションへの需要増加の恩恵を受けています。さらに、2025年10月に迫るWindows 10サポート終了をにらみ、多くの企業がOSアップグレードやアプリケーション仮想化の検討を始める時期に入っているため、同社の「Cloudpaging」などのサービスに注目が集まっています。

4-4. 今後の見通しと投資ポイント

  • 仮想デスクトップ市場の拡大:DX推進やサイバーセキュリティ強化の流れを受け、VDIの需要は中長期的に伸びが見込まれる。
  • 大型案件獲得:今期の業績上振れ要因となった通り、企業のIT投資拡大局面でさらなる受注獲得に期待。
  • Windows 10サポート終了:OSアップグレード対応やレガシーアプリケーションの仮想化需要を取り込むチャンス。
  • 株主還元策:配当金は2019年以降徐々に上昇傾向にあり、2025年1月期は1株当たり15円を予想。今後も利益成長に伴う株主還元拡大に注目。
  • PER・PBR水準:現時点の会社予想でPER18倍前後、PBR3.5倍程度。成長株としては妥当水準かやや割高との見方が分かれるが、市場の高い成長期待を反映している。

総じて、「3565 アセンテック」は仮想デスクトップ専業ベンダーとしての強固なポジションを確立しつつあり、今後も業績拡大が続く可能性が高いと考えられます。大きなテーマである「働き方改革」「サイバーセキュリティ」「DX推進」の恩恵を享受できる点が、投資家からの注目を集める理由です。

4-4.チャート分析

デイリーチャートでは、ダウ理論がきれいに形成され、直近2ヶ月でゴールデンクロスも確認できたことから、上値を狙う展開となっています。週足では1426が一つのターゲットとなっており、そこまで引っ張るかが注目されます。また、871円でしっかりと安値を固めている様子が見受けられるため、この下に損切りラインを置き、適切な資金管理ができるのであればエントリーを検討しても良いでしょう。若干形は整っていないものの、カップウィズハンドルのような形状にもなっているため、上値を狙う一つのチャンスが到来していると言えます。

5. 明日以降のトレード戦略構築に向けて

本日の日本株は小動きながらも、米国株式市場が休場とはいえ連休明けの動向が気になる状況です。明日以降に備えて、以下のポイントを押さえておくことをおすすめします。

  • 為替動向:ドル円が円高に振れると輸出関連企業の業績にネガティブ要因。米国の利下げ観測や景気減速懸念でドル売りが強まれば、国内輸出株の上値が重くなる可能性。
  • 米国主要企業決算:GAFAや半導体関連大手の決算結果は、日本のIT・半導体株にも波及するため注視が必要。
  • 経済指標:米国の小売売上高、鉱工業生産、設備稼働率、企業在庫などの結果と市場予想の乖離が大きい場合、投資家心理が一気に変わるリスクあり。
  • 地政学リスク:ウクライナ情勢や米中の貿易摩擦、トランプ大統領の関税発動など、突発的ニュースが出れば短期的に相場が荒れる可能性。
  • 注目セクター・銘柄:好決算が続いている半導体関連やDX関連、そして3565 アセンテックのような個別成長テーマを持つ銘柄。

投資家としては、リスク管理を徹底しつつ、米国主要企業決算やFRB金融政策、国内外の経済指標を幅広くウォッチしていくことが重要です。

6. まとめと免責事項

日経平均が39,174.25円と小幅ながら反発した本日の日本株式市場は、為替の円高や前週末の米国市場のまちまちの動きなどに影響され、やや様子見ムードでした。ただしGDP速報値が予想を上回り、国内景気の底堅さが示されたことで、下値は限定的。好決算・業績上方修正銘柄にはしっかりと買いが入るなど、足元の相場には一定の安心感も伺えます。

一方で、明日以降の米国市場再開(連休明け)では、S&P500(6,114.62)やナスダック総合(20,026.77)、ダウ平均(44,546.08)など主要指数がどのように動くかが焦点。米国の利下げ期待と景気減速懸念がせめぎ合う不透明感の中、地政学リスクや通商政策の不確実性にも注意が必要です。

そして注目銘柄として取り上げた「3565 アセンテック」は、仮想デスクトップ(VDI)関連の需要増や上方修正による業績成長が期待される大型テーマを抱えています。株価は強い上昇トレンドが続いており、配当の増加傾向も投資魅力の一つ。日本株、株式投資に興味がある方はぜひチェックしてみてください。

※本記事は情報提供を目的として作成したものであり、売買を推奨するものではありません。株式投資にはリスクが伴います。投資判断はあくまで自己責任でお願いいたします。

編集後記

トレーダーとして一番重要なのは「リスク管理」です。

リアルな取引を考えてみてください。テクニカル、ファンダメンタル、水平線、トレンドライン、波形、また、これからチャートがどう動くか、どこまで伸びるか──これら何一つ、我々はコントロールできません。また、天災が起きて暴落が発生するかどうかも、私たちは一切コントロールできません。

私たちがコントロールできるのは、唯一、どこまで損が膨らんだら損切りするかという点です。それだけは、予め決めることができ、確実にコントロール可能です。

つまり、損切りラインを置かないというのは、ハンドルをなくした車を運転しているようなものなのです。必ず損切りラインを設けましょう。