Contents
【はじめに】
- 昨日、ドル円は日足チャートの重要水平線を明確に下抜けし、大きな下降トレンドへ転換する可能性が高まっています。
- 週足・日足・4時間足すべてで下落圧力が強まっており、戻り売り(ショート)戦略が主役になりそうです。
- ただし、短期的な反発も視野に入れつつ、15分足などの短期足でロングを狙いたい局面もありえるため、逆張り狙いの方は慎重にエントリーポイントを絞ってください。
この記事では
- 各時間軸(週足、日足、4時間足、1時間足、15分足)の環境認識
- 本日の注目ニュースと経済指標
- 具体的なシナリオとエントリー戦略(ショート&ロング)
- リスクリワードを最大化するためのポイント
これらを軸に、わかりやすく整理していきます。ぜひ参考にしていただき、今日のトレードに活かしてください。
【1.ドル円の相場環境認識】
![](https://shyakariki.com/wp-content/uploads/2025/02/スクリーンショット-2025-02-06-8.19.49.png)
1-1.週足の状況
- 20MA(移動平均線)の水平方向
週足の20MAがほぼ水平に推移しており、相場が大きな転換点に差し掛かっている可能性を示唆。 - やや下抜け気味
最新の足で20MAを下抜けしつつあり、さらに下落が進めば、週足単位でも下降トレンド入りが明確化してくると考えられます。
トレード目線
- 週足レベルでの下降トレンドが起きると、長期保有のショートポジションが優勢になります。
- デイトレーダーでも、週足レベルでの下落シグナルは、日足や4時間足以下のショートエントリーをより自信をもって狙う材料になります。
1-2.日足の状況
- 重要水平線を下抜け
日足で意識されていた水平線(153.759付近)を大きく割り込み、ここ数日で大きく下落。 - 200MA付近の攻防
200MAが一時的にサポートとなったものの、昨日の大陰線でそのサポートも割り込み気味。下落の勢いが加速しやすい地合いです。
トレード目線
- 日足がしっかり下降トレンドを形成し始めたため、中期(数日~2週間程度)のスイングショートが本命。
- デイトレとしても、戻りがあれば積極的に売りでついていきたい局面です。
- ロングは超短期での逆張りしか狙えないイメージで、無理は禁物です。
1-3.4時間足の状況
- 153.759を割り込み
4時間足でも153.759という重要な水平線を割り込み、一気にトレンドが下向きになりました。 - 200MAは下向き
移動平均線も下向きに傾いており、本格的な下降トレンドの始まりを示唆しています。
トレード目線
- 4時間足単位で見ても戻り売りが明確。153.759を再度上抜けするまでは、ショートをメインに考えたいところ。
- 仮に一旦戻しても、4時間足の20MAや200MAがレジスタンスとして機能するなら、そこを背にショートを狙いやすくなります。
1-4.1時間足の状況
- 20MAと80MAの乖離
1時間足では20MAと80MAが乖離しており、短期的には戻りを試す動き(リターンムーブ)の可能性も。 - 153.3付近までの戻りを意識
153.3付近まで上昇後に再度下落する形になれば、ブレイクエントリーや戻り売りが狙えそう。
トレード目線
- ショートで狙うなら、いったん戻りを待って、153.3~153.5付近でのプライスアクションを確認するのが得策。
- ロングは逆張りになるので非常に慎重に。
- 損切りラインは153.5付近(できれば30pips程のリスク)に抑えたいところです。
1-5.15分足の状況(短期トレーダー向け)
- ゴールデンクロス(20MAと80MA)を待つ
短期の逆張りロングを狙う際は、15分足で20MAと80MAのゴールデンクロスを確認してから。 - 152.597付近のレジサポ転換
抵抗帯が152.597付近にあるため、そこでサポートに変わるかどうかが重要。反発を確認できればロングを少しだけ狙ってみるのも一案。
トレード目線
- あくまで短期の戻しを狙う「サブ戦略」であり、リスクは高い。
- メインはあくまで上位足の下降トレンド方向へのショート。
【2.本日の注目ニュースと経済指標】
ここからは、最新のニュースや経済指標をざっと整理し、本日のドル円相場に影響を与える可能性がある材料をまとめます。複数のニュースサイトからの情報を厳選しています。
- 米中貿易摩擦の再燃
- 中国への追加関税、報復関税の応酬が再度話題に。
- リスクオフムードが高まれば円高要因になる可能性あり。
- 中東情勢の緊迫
- 米国がイラン制裁を強化し、中東の地政学リスクが上昇。
- 安全資産としての円買いが強まるか注目。
- 米指標の強弱混在
- ADP雇用統計は堅調→ドル買い材料
- JOLTS求人件数は弱め→ドル売り材料
- ISM非製造業景況指数は予想を下回り景気減速懸念→ドル売り材料
→ 結果、全体的にはややドル売り方向が強く、円買いに拍車をかけている局面。
- 中央銀行の動向
- FRB:インフレ警戒続く → 大幅利下げは期待薄
- 日銀:追加の利上げ観測が一部で台頭 → 円高要因の一つ
- 今後のイベント
- 今週金曜の米国NFP(非農業部門雇用統計)
- 日米首脳会談(為替や通商問題に言及あるか注目)
- 2月中旬の米CPIなど、重要イベントが控えているため、大きく動くなら金曜~来週にかけて。
こうした状況を踏まえると、ドル売り・円買い圧力がなお続きやすい環境にあります。ニュース面でも下落を後押しする要素が多いため、テクニカル面とファンダメンタルズ面の両方からショートが優勢とみられます。
【3.具体的なエントリー戦略】
それでは、実際にどう立ち回るか。トレンドフォロワーである私の視点を交えつつ、ショートとロングの2パターンで考えます。
3-1.メインシナリオ:戻り売りショート
![](https://shyakariki.com/wp-content/uploads/2025/02/スクリーンショット-2025-02-06-8.23.49.png)
- 戻りを待つレート
- 1時間足基準で、153.3~153.5付近までの戻り
- 4時間足の20MA付近または153.759がレジスタンスとして機能するか要確認
- エントリータイミング
- 戻ってきたところで、明確に反発の形(ダブルトップ、ピンバーなど)が出たらショート
- 153.3付近を実体ベースで超えずに失速して下落再開 → ブレイクエントリーや順張りショート
- 損切りライン
- エントリー付近から30pipsほど上(153.5~153.7付近)にセット
- 大きくても+50pips以内に抑え、リスクリワードを高める
- 利確目標
- 一つ目の節目:152.0付近
- さらに下を狙う場合は「150.0」までを中長期的な視野で狙う
- 部分利確しながらポジションを伸ばすのも◎
メリット・デメリット
- メリット:上位足がすべて下降トレンド方向にあるので、順張りとして優位性が高い。リスクリワードを取りやすい。
- デメリット:戻りが浅く、エントリーできないまま下落してしまうリスクもあり。過度に追いかけると高値掴みならぬ“安値掴み”になるので要注意。
3-2.サブシナリオ:短期反発ロング
![](https://shyakariki.com/wp-content/uploads/2025/02/スクリーンショット-2025-02-06-8.28.01.png)
- 狙う理由
- 15分足レベルでは、20MAと80MAがゴールデンクロスを形成する可能性がある
- 152.597付近がサポートに変化するなら、一時的な反発を狙えるかもしれない
- エントリータイミング
- 15分足で移動平均線が収束→GC→下落しきれず反発の形が出る→エントリー
- 152.5~152.6あたりがサポートになったと確認できた場合
- 損切りライン
- 152.3付近に置いておき、リスクリワードを厳格に管理
- 逆張りなので、深追いしない
- 利確目標
- 153.0~153.3付近に一旦利確ラインを設定
- 大きく取りに行かず、短期決済が鉄則
メリット・デメリット
- メリット:短期足での反発を上手く捉えられれば、短時間でサクッと獲得できる。
- デメリット:上位足が下降トレンド真っ只中なので、逆張りはリスクが高い。大きめの下落が継続すれば損切りになる可能性も高い。
【4.リスクリワードとメンタル管理のポイント】
- リスクリワードを常に意識
- ショートであれば、損切り幅を30~50pips程度に抑え、目標は最低100pips以上確保
- ロングはリスクの高い逆張りなので、ほんの数十pips狙いで撤退準備を怠らない
- 無理なエントリーをしない
- メインシナリオ(戻り売り)を軸に、エントリータイミングが来なければ静観も選択肢
- ロングを狙う場合、短期限定と割り切り、確実な根拠ができるまで待つ
- 資金管理の徹底
- 1回のトレードで口座資金の2~3%を超えるリスクを取らないように心がける
- 「自分の資金量に対して、どのくらいのポジションサイズを持つか」を常に考え、冷静に執行
- メンタル管理
- 利益が出ている時こそ、欲張りすぎて相場に振り回されないように注意
- 損失が出たらいったん冷静になり、チャートとニュースを再度確認する
【5.まとめ:今日のドル円相場を制するポイント】
- 大きな流れは下降トレンド
- 週足、日足、4時間足いずれも下向きで、ショート有利の局面
- 戻りがあれば153.3~153.5付近を目安に売り参戦が本命
- 短期逆張りはあくまでサブ戦略
- 15分足でゴールデンクロスやサポート転換が明確に見えた場合のみ、152.6付近から短期ロングを検討
- 大きな流れに逆行するため、短めの利確&早めの損切りを徹底
- ニュース面でも円高要因が多い
- 米中摩擦、中東リスク、米指標の弱さなどがドル売り・円買いを後押し
- 今週金曜のNFPや日米首脳会談のリスク要因にも注意が必要
- 資金とメンタルの管理を徹底
- 無理なポジションサイズや強引なナンピンは厳禁
- シナリオどおりに動かない場合はすぐに損切り、次のチャンスを待つ
以上が、本日のドル円相場における環境認識と戦略です。主要なポイントは「日足や4時間足の下降トレンドに沿った戻り売りをメインシナリオとする」こと。逆張りロングは短期かつ限定的なエントリーにとどめ、無理をしないようにしてください。
テクニカル、ファンダメンタルズ、そしてメンタル管理を総合的に考えながら、ぜひ慎重なトレードを行ってみてください。今日は大きく動き出す可能性がありますが、しっかりとした根拠と損切りラインの設定を行えば、リスクを抑えながらチャンスを狙えるはずです。
皆さんのトレードが成功し、大きな収益につながることを心より願っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。引き続き、最新情報をチェックしながら臨機応変に対応していきましょう。
それでは、本日の相場もがんばっていきましょう!