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【2025年3月18日 ドル円相場】最新トレード戦略と相場分析|デイトレ〜スイングで狙うポイント

2025年3月18日 ドル円相場

3月18日(火)のドル円相場をFXトレーダー視点で徹底分析。デイトレ〜スイングまで使えるトレンドフォロー型のトレード戦略、注目ニュースや重要経済指標、地政学リスクの最新情報を網羅して解説します。

この記事を読むとえらるメリット

  • 今日のドル円相場の注目ポイントと結論がわかり、デイトレ〜2週間ほどのスイングトレードで狙うべきポイントを把握できます
  • 最新ニュースや経済指標情報を参考に、トレンドフォロー手法でどこで仕掛ければよいかを具体的に学べます
  • ファンダメンタルズとテクニカル分析を総合的に判断し、損切りラインや利確目安を設定するコツを得られます

今日の結論・注目ポイント

本日のドル円(2025年3月18日)は、149円台を上抜けた円安優勢の動きが注目されています。週足・日足など上位足では下降トレンドからの戻り局面にありつつも、4時間足や1時間足では上昇モメンタムが強まっており、149円付近での攻防が続くかどうかが焦点です。
一方、明日(3月19日)は日銀金融政策決定会合の結果発表、米国でもFOMC(米連邦公開市場委員会)の政策金利発表が控えており、金融政策関連のサプライズがあればドル円は急変動するリスクがあります。売買シナリオの両面を想定しておくことが重要です。

ファンダメンタルズ分析(最新ニュース、経済指標、注目イベント)

■ 最新ニュースと為替市場への影響

  • 世界経済の成長懸念や米景気後退への警戒感から、ロンドン外為市場(3月17日正午時点)では1ドル=148円台半ばで推移(出典:時事通信 https://news.yahoo.co.jp/articles/eb1576523115eb0f2f00b79445dce49628f6ca1c)。ただし東京市場午後には日経平均株価の上昇を手掛かりに、ドル買い・円売りが進んで149円手前に接近(出典:Yahoo!ファイナンス/フィスコ https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/a7117a214bea319d8204392e322320c31b4e1d7b)。
  • トランプ米大統領の関税政策(カナダ産鉄鋼への輸入関税を50%に引き上げ指示 → 撤回示唆)が報じられ、ドル円は147円台前半から148円台後半へ乱高下(出典:ザイFX! https://zai.diamond.jp/list/fxnews/backnumber)。関税の政治利用と外交リスクへの警戒感が続く見込み。
  • ウクライナ情勢では、「ウクライナが米国提示の30日間停戦受け入れ用意あり」「ロシア・プーチン大統領は条件付きで検討」との報道(出典:ザイFX! https://zai.diamond.jp/list/fxnews/backnumber)。地政学リスクがやや後退してユーロ買い・ドル売りが出る場面も。

■ 今日(3月18日)の重要経済指標・イベント

  • 米国
    • 米輸入物価指数(2月):前月比予想-0.2%(前回+0.3%)、前年比予想+2.0%(前回+1.9%)
    • 米鉱工業生産指数(2月):発表時刻22:15、日本時間。前月比予想+0.1%(前回+0.5%)

    (出典:みんかぶFX https://fx.minkabu.jp/indicators

  • 日本
    • 日銀金融政策決定会合(1日目):現行金利0.50%、据え置き予想。

■ 明日(3月19日)の重要経済指標・イベント

  • 日本
    • 機械受注(1月) 8:50 発表。前回値-1.2%。
    • 日銀金融政策決定会合(2日目・結果公表):政策金利発表は午前中見込み。植田総裁の会見に注目。

    (出典:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL170ST0X10C25A3000000/

  • 米国
    • FOMC(2日目・結果発表):日本時間20日午前3時。政策金利据え置き予想。パウエル議長会見に注目。

上記のように、日米の金融政策会合が同時期に開催されるため、特に明日19日以降は大きく相場が動くリスクがあります。米輸入物価指数がインフレ圧力を示せばドル買いが強まる可能性がある一方、日銀が新たな利上げや金融政策の変更に言及すれば円買い要因となり得ます(出典:IG https://www.ig.com/jp/news-and-trade-ideas/nikkei225-rebounds-while-us-recession-and-strong-jpy-may-cause-t-250315)。

テクニカル分析(マルチタイムフレーム)

ここでは週足、日足、4時間足、1時間足といったマルチタイムフレームでの相場分析(相場分析を踏まえたトレード戦略)をまとめます。特にドル円は**デイトレやスイングでのトレンドフォロー**が有効です。

週足:長期的な流れは円安基調だが戻り売りゾーンにも警戒

  • 2025年初頭からの安値切り下がり傾向はやや弱まりつつあり、直近は149円を上抜けて一時円安方向へ加速。
  • しかし、昨年末から下値を切り下げてきた経緯があるため、153円付近へ戻る場合でも「戻り売り勢力」に警戒。
  • 週足の200MAはまだ上向きで、長期的には円安優勢も残っている印象。

日足:20MAにタッチしており、売りが出やすい水準

  • 日足チャートでは148.624円付近のレジスタンスをブレイクして149円を超えました。
  • しかし、日足の20MAにタッチしており、これまで幾度も意識されてきた移動平均線を前に反落しやすい局面でもあります。
  • 一方で直近は陽線が連続しており、下位足(4時間足・1時間足)の上昇トレンドを否定するにはまだ早い状況。

4時間足:強い上昇モメンタム、149.3円付近をブレイクできるか注目

  • 4時間足では、20MAと80MAが収束しつつありゴールデンクロス(GC)形成の可能性を示唆。
  • 149.3円近辺を明確に上抜けすれば、前回高値151.286円付近(週足レジスタンス)を狙う強気シナリオも想定されます。
  • ただし、ここから反落して20MAを下回るとショート勢の巻き返しが強まりやすく、148.624円を再び下抜けると売り加速にも注意。

1時間足:直近の高値更新、短期的には上昇トレンド続行

  • 1時間足を見ると、148.624円ブレイク後に149.166円近辺まで瞬時に上昇しており、短期的には買い優勢。
  • 一方で、149円台半ば以降の新規売りも想定されるため、価格が149円台前半に留まる間は押し目買いが継続しやすいが、急反落時には慎重さが求められます。

今日の売買シナリオ(ショート/ロング)

ここでは、デイトレ〜2週間程度のスイング想定で、**トレンドフォロー手法**を中心に具体的なエントリーポイント・損切りライン・利確目標を提示します。

ロング(買い)シナリオ

  • エントリー条件
    • 1時間足・4時間足で強い上昇トレンド継続を確認。
    • 149円付近で下ひげ・ダブルボトムなどの押し目買いパターンが発生。
  • 損切りライン
    • 短期的には148.9円付近(149円割れを明確に見せたところ)
    • ややスイング目線なら、148.624円を割れたら撤退。
  • 利確目標
    • 直近高値付近の151.286円(日足の主要レジスタンス)
    • さらに突き抜ける場合は152.30〜153円ゾーンに注目
  • ポイント
    • 149円台前半をサポートとできれば上昇余地は大きくなる。
    • FOMCで利下げが据え置き(ドル高要因)+日銀が金融緩和継続(円安要因)となれば一気に152円台へ駆け上がる可能性も。

ショート(売り)シナリオ

  • エントリー条件
    • 20MA&80MAがデッドクロス(DC)を形成し、相場が148.624円を再度下抜けして戻り売りが確認できる。
    • 149.3円付近を突破できず、反落サイン(陰線包み足など)が出た時点。
  • 損切りライン
    • 148.285円を上回るあたり(あるいは直近戻り高値を越えたタイミング)。
    • デイトレの場合は149円を明確に越えてきたら損切りする安全策も。
  • 利確目標
    • まずは147.90円付近のサポート割れを狙い、最終的には直近最安値146.538円あたりを目標。
    • さらなる下落が進行した場合は、週足レベルで145円台前半への下値拡大を想定。
  • ポイント
    • 日足の20MAタッチ後の反落が明確になれば売りやすい局面。
    • 米経済指標が予想を大きく下回り、ドル売りが活発化した場合はショート有利。

リスク管理・注意点

  • 日銀・FOMCサプライズ
    明日(3月19日)は日銀金融政策決定会合の結果発表、20日早朝(日本時間)にはFOMCの政策金利発表とパウエル議長の会見があります。両方ともマーケットに大きなインパクトを与えるイベントのため、**ポジションの持ち越しはリスク**が高いです。
  • トランプ政権の関税リスク
    カナダ産鉄鋼・アルミへの関税が一時50%まで引き上げられる案が浮上し、ドル円は147円台前半まで急落。その後トランプ大統領の「撤回検討」により急反発という乱高下が続いています(出典:ザイFX! https://zai.diamond.jp/list/fxnews/backnumber)。引き続き**ツイートなどの突発報道**に注意が必要です。
  • ウクライナ情勢
    停戦交渉が進展したり、逆に決裂すれば一気にリスクオンorリスクオフへ動く可能性があります(出典:BBC https://www.bbc.com/japanese/articles/c70w1lp1rdqo)。特に**リスク回避の円買い**が大きく入る展開に注意。
  • テクニカルとファンダメンタルの整合
    テクニカルでは上昇トレンドの継続を示していても、ファンダメンタル要因の急変で**一瞬でトレンドが崩れる**ことがあります。必ず経済指標や地政学的動向をチェックし、適切なストップロスを置きましょう。

まとめ

  • ドル円は、週足〜4時間足までの上昇モメンタムが強く、一時149円を突破。このままの勢いなら150円〜151円台への上値追いも射程内。
  • 一方で、日足20MA付近の重さも意識され、148.624円を再度割り込めばショート優勢へ反転する可能性。
  • 明日(19日)の日銀政策金利発表、20日早朝のFOMC政策金利発表による乱高下リスクに備えることが大切。

トレーダーとしては、「ロング継続か、20MAでの反転狙いのショートか」を見極める分岐点となるタイミングです。どちらに動いても素早い対応ができるように、テクニカルとファンダメンタルズ双方を注視しましょう。

本記事は情報提供を目的としたもので、売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。

参考リンク(一部抜粋)

投資の際は最新の経済指標やニュース、チャートをこまめにチェックし、相場状況の変化に柔軟に対応してください。皆様のトレードのご参考になれば幸いです。健闘をお祈りいたします。

編集後記

トレードにおいて最も重要なことは、チャンス相場が到来した際に十分な手持ち資金を確保していることです。
この姿勢がなければ、どんなに好機が訪れても、その波に乗ることはできません

また、相場がチャンスを迎えたときに手持ち資金が不足する人の特徴として、過度な自己投資に走る傾向があるのかもしれません。もちろん、勉強やトレーニングを受けること自体は決して悪いことではありません。しかし、それ自体を目的としてはいけません

トレードは非常に面白い分野ですが、単に知識が増えたからといって必ず勝てるわけではありません。むしろ、一つの技術に精通することが重要です。
そして、その技術に熟達するために必要なのは、教材やスクールに頼るのではなく、自分自身でトレーニングする時間を確保することです。

手元資金をしっかり残すためにも、自分一人でのトレーニング時間を大切にしましょう。

関連記事

以下の記事では、FXトレードの戦略やリスク管理についてさらに詳しく解説しています。

初心者のための用語集

  • 日足・週足・4時間足・1時間足
    チャートを見る時間軸を指す用語です。たとえば「日足」は1日ごとの値動きを一本のローソク足で表したチャートで、市場の全体像を大づかみに把握するのに役立ちます。
  • MA(移動平均線)
    一定期間の平均価格を線でつないだものです。短期と長期の移動平均線が交差するポイントは売買タイミングのシグナルとされることが多いです。
  • ゴールデンクロス(GC)
    短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上へ突き抜ける現象です。買いサインとして意識されやすいですが、実際の売買では相場環境との併せ技が重要です。
  • デッドクロス(DC)
    短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下へ突き抜ける現象です。売りサインとして捉えられることが多いです。
  • ロング
    FXで「買いポジションを持つ」ことを指します。ドル円のロングはドルを買って円を売る取引です。
  • ショート
    FXで「売りポジションを持つ」ことを指します。ドル円のショートはドルを売って円を買う取引です。
  • 押し目買い
    上昇トレンドの途中で一時的に価格が下がったタイミングで買う手法。値動きがひと休みして再度上がるのを狙います。
  • 戻り売り
    下降トレンドの途中で一時的に価格が上がったタイミングで売る手法。値動きがひと休みして再度下がるのを狙います。
  • デイトレ
    1日以内に取引を完結させる短期売買を指します。日々の値動きを中心にトレードし、翌日まで持ち越さないのが特徴です。
  • スイングトレード
    数日〜2週間程度の期間でポジションを保持する取引手法です。大きめの相場の波を狙って利益を確保します。
  • 損切り(ロスカット)
    含み損が一定の水準を超えた時点でポジションを決済して損失を確定させる行為です。想定外の大きな損失を防ぐために重要な作業です。
  • 利確(利食い)
    含み益が出ているポジションを決済して利益を確定させることです。タイミングを見誤ると利益を逃す場合があるため、戦略的な判断が必要です。
  • サポート
    過去に買いが多く入った水準のことで、価格が下げ止まりやすいラインを指します。
  • レジスタンス
    過去に売りが多く入った水準のことで、価格が上げ止まりやすいラインを指します。
  • 地政学リスク
    国際情勢や紛争などが世界経済や相場に与える影響を指します。リスクが高まると安全資産とされる円が買われやすい場合が多いです。
  • 日銀(日本銀行)
    日本の中央銀行。政策金利や金融緩和策を通じて円の金利水準をコントロールし、ドル円相場にも大きな影響を与えます。
  • FOMC(米連邦公開市場委員会)
    米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定会合。米国の政策金利を決めるため、ドルの価値やドル円相場に大きく影響します。

免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、いかなる投資行動を推奨・勧誘するものではありません。記載されている情報は作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではありません。相場の状況は常に変化しており、経済指標・地政学リスク・金融政策など外的要因によって、予想を大きく上回る変動が生じる可能性があります。

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