株式投資・市況

【2025年3月17日 日本株市況】日経平均3万7396円、ソフトバンク(9439)に注目の株式投資情報

2025年3月17日 日本株市況

本日(3月17日(月))は日経平均株価が堅調に推移し、前日比で大きく上昇しました。
このブログ記事では、主要指数の値動きや注目セクターをはじめ、米国株の動向や注目銘柄ソフトバンク(9439)の情報を網羅的に解説。
明日以降の株式投資に役立つポイントをしっかり押さえておきましょう。

今日の日本株式市場の動向

(a) 主要指数

日経平均株価
– 始値:37,453.83円
– 高値:37,563.27円
– 安値:37,377.55円
– 終値:37,396.52円(前日比 +343.42円、+0.93%)
– 売買代金:4兆4,061億円(東証プライム市場)

TOPIX(東証株価指数)
– 終値:2,748.12(前日比 +32.27、+1.19%)

東証グロース市場250指数
– 前引け:664.10(前週末比 +4.14、+0.63%)
– 先物終値:654pt(前営業日比 +4pt)

(b) セクター別の動き

東証33業種のうち、値上がりした業種は28値下がりは5という結果となりました。

上昇率トップ3業種
1. 機械:+3.79%
2. 不動産業:+2.79%
3. 建設業:+1.93%

下落率トップ3業種
1. サービス業:-1.59%
2. 小売業:-0.36%
3. 非鉄金属:-0.16%

(残り2業種:海運業 -0.15%、空運業 -0.13%)

(c) 個別銘柄ニュース

値上がり率上位銘柄(前場)
1. Vゴルフ(3931): 1,285円 (+26.1%)
2. ライトW(4267): 1,937円 (+26.0%)
3. エコナビスタ(5585): 2,116円 (+23.3%)
4. オートサーバ(5589): 2,220円 (+22.0%)
5. アシロ(7378): 1,817円 (+20.0%)

値下がり率上位銘柄
1. リクルートHD(6098): 8,031円 (-5.47%)
2. DeNA(2432): 株価不明 (-2.23%)

半導体関連
アドバンテ(6857)や東エレク(8035)が引き続き買われました。

防衛関連
三菱重(7011)が2,867円(+12.17%)の急伸。IHI(7013)や川崎重工も買い優勢でした。

日経平均のチャート分析

日経平均は直近の下落から反発の動きを見せ、現在37,396円付近で推移しています。本日は上昇してスタートし、最終的には十字線(陰線)で終わったものの、5日移動平均線をしっかりと上抜けたことは注目ポイントです。

テクニカル面では、日足チャートにおいて次の重要な抵抗帯が25日移動平均線と37,800円ラインに控えています。また週足チャートでも5日移動平均線に上値を抑えられている状況で、この2つのレベルを突破できるかどうかが今後の方向性を決める鍵となります。

RSIを確認すると、30を割る過売り圏から徐々に回復しつつあり、短期的な反発を裏付ける形となっていますが、まだ中立水準の50には達していません。

今後の展開は以下の2つのシナリオが考えられます:

  • 反発継続シナリオ(確率40%):37,800円と25日移動平均線を上抜けた場合、38,500円を目指す展開。さらに突破すれば39,000円台への回復も視野に
  • 下落再開シナリオ(確率60%):現在の反発が一時的な戻りにとどまり、5日移動平均線を再度割り込んだ場合、36,500円、さらには36,000円を目指す可能性が高い

トレード戦略としては、方向性が明確になるまで様子見が賢明です。エントリーを検討する場合は、以下のポイントに注目するとよいでしょう:

  • ショートエントリー:37,800円付近からの反落確認、または5日移動平均線を下抜けた時点
  • ロングエントリー:25日移動平均線をしっかり上抜けた場合(現状では低確率シナリオ)

マクロ環境では、海外市場の動向や日銀の金融政策、円安の進行度合いが日経平均に大きく影響しています。特に米国株の方向性為替動向には注意が必要です。

当面は大きな下落トレンドの中での戻りと捉え、抵抗帯での反応を慎重に見極めることが重要でしょう。日足・週足の移動平均線の配置が下向きである点は、まだ下落トレンドが継続していることを示唆しています。

今日の日本株式市場に影響を与えたニュース・トピックス

– 前週末の米国株式市場が上昇した流れを受けて東京市場も続伸。
半導体関連株防衛関連株が買われる展開となり、日経平均は3万7,400円台を回復。
– 為替は円安基調(1ドル=149円台)で推移し、輸出関連銘柄に追い風。
– 週明けからの海外投資家の買い戻しが続き、売買代金は4兆円台に。

主な関連ニュースは以下の通りです。
三菱重工業が上場来高値を更新(防衛関連の受注期待)
海外投資家による先物買いが指数の押し上げ要因
米国つなぎ予算の成立で世界株式市場の警戒感がやや後退

今晩の米国株式市場の注目ポイント

(a) ダウ平均、S&P500、ナスダックの前日終値

  • ダウ平均:41,488.19ドル(前日比 +674.62ドル、+1.65%)
  • S&P500:5,638.94ポイント(前日比 +2.13%)
  • ナスダック総合:17,754.09ポイント(前日比 +2.61%)

米国市場は関税問題の激化や景気後退懸念が強まっており、大幅安で引けました。S&P500は過去最高値から8.6%の下落となっています。

(b) 重要経済指標・イベントの予定

– 3月19日(水):FRB金融政策決定会合(FOMC)
– 4月4日(金):3月雇用統計
– 4月10日(木):3月消費者物価指数(CPI)

特にFRBの金融政策決定会合(FOMC)は注目度が高く、金利や量的引き締め方針が示されることで、米国株のみならず日本株にも影響が及ぶ可能性があります。

(c) 為替動向と日本株への影響

– ドル円は149円台を軸に推移。
– 地政学リスク(米中貿易摩擦・ウクライナ情勢)の高まりによるリスクオフが懸念される一方で、金利差を背景にドル買いが強まりやすい状況。
– 企業の輸出採算レートは概ね1ドル=110~120円で設定されているケースが多く、為替の円安基調が企業収益を下支えしている面があります。

S&P500のチャート分析

S&P500は直近の急落から一旦の反発を見せ、現在5638ポイント付近で推移しています。このレベルは重要な節目となっており、特に5660付近が明確なレジスタンスラインとして機能していることに注目すべきです。

テクニカル面では、株価は主要移動平均線を下回る展開となっており、中期的なトレンドが下向きに転換した可能性を示唆しています。特に25日移動平均線が今後の天井として働く可能性が高く、この水準を意識した動きが予想されます。

RSIを確認すると、一時的に売られ過ぎの水準まで下落した後、現在は40前後まで回復しつつあります。この回復が継続するかどうかが短期的な反発の持続性を判断する鍵となるでしょう。

今後の展開は以下の2つのシナリオが考えられます:

  • 反発継続シナリオ(確率40%):5660の抵抗帯をブレイクした場合、次のターゲットは25日移動平均線(約5700付近)となり、さらに突破すれば5800を目指す展開も
  • 下落継続シナリオ(確率60%):5600のサポートを割り込んだ場合、5500、さらには3月安値の5400付近まで下落する可能性

トレード戦略としては、5660ブレイク時の買い、または25日移動平均線付近での売りが考えられます。下落トレンドが強まる中では、反発は売りの好機と捉える戦略が有効かもしれません。

マクロ環境では、インフレ懸念と金利低下期待のバランスが市場の方向性を左右しています。特にトランプ大統領の経済・貿易政策の発言に相場が敏感に反応している点には要注意です。保護主義的な政策への懸念と減税期待のバランスが、短期的な変動性を高めています。

ボリューム分析では、下落局面での出来高増加が確認され、下落トレンドの信頼性を高めています。当面は慎重な姿勢で、明確なシグナルが出るまで様子見が賢明でしょう。

注目銘柄:ソフトバンク(9439)

(a) 事業内容

ソフトバンク(9439)は国内通信事業を中心に、インターネットやエンターテインメント事業など幅広い事業領域を展開しています。
「Beyond Carrier」戦略のもと、携帯通信サービスだけでなく、IT・AI・IoT・FinTechといった新分野への進出を加速。
PayPayなどのスマホ決済事業や、量子コンピューティングをはじめとする先端技術の開発も積極的に取り組んでいます。

(b) 企業概要・業績

売上高(2025年3月期 第3四半期累計):4兆8,115億円(前年同期比+6.6%)
営業利益(2025年3月期 第3四半期累計):8,219億円(前年同期比+12.3%)
PER(予想):19.73倍
PBR(実績):3.82倍
配当利回り(予想):4.04%
EPS(予想):10.79円
ROE(実績):21.25%
自己資本比率:15.3%

(c) 株価推移

始値:212.9円
高値:213.7円
安値:212.5円
終値:212.9円(前日比+2.0円、+0.95%)
出来高:49,371,700株

第3四半期までの営業利益進捗率は通期予想の約86.5%と高く、投資家の注目度が増しています。

(d) 今後の見通しやリスク要因

今後の見通し
– 通期の営業利益は9,500億円(前期比+8.4%)を予想。
– PayPayなどの成長分野が牽引し、通信セクターの安定収益と合わせて増益基調を維持する見込み。
– 株主優待の拡充方針を示し、個人投資家からの評価も高まりつつある。

リスク要因
– 通信料金引き下げ要請など規制当局の動向。
– 海外投資先の不透明感(市場環境次第では含み損リスク)。
– 地政学リスクや為替変動による設備調達コスト増など。

ソフトバンク(9439)のチャート分析・シナリオ

ソフトバンクのチャートを分析すると、現在非常に興味深い局面を迎えています。直近の値動きでは、212.9円付近で推移しており、重要な技術的指標がいくつか確認できます。

まず注目すべきは、5日移動平均線(5MA)と25日移動平均線(25MA)の位置関係です。両者が非常に接近しており、ゴールデンクロスの形成が視野に入っています。特に株価が5MA上にしっかりと支持されている点は強気サインと言えるでしょう。

また、210円ラインがレジスタンスからサポートに転換したことも重要です。このラインを維持できるかどうかが、短期的な方向性を決める鍵となります。

RSIを見ると、現在60前後で推移しており、まだ買われ過ぎの状態には至っていません。上昇余地を残しながらも、健全なトレンドを示唆しています。

今後の展開としては、以下の2つのシナリオが考えられます:

  • 上昇シナリオ(確率70%):現在のモメンタムが継続し、213-215円の抵抗帯をブレイクした場合、220円を目指す展開。中期的には230円台も視野に。
  • 調整シナリオ(確率30%):210円のサポートを割り込んだ場合、205円前後まで調整。200円割れの場合は190円台まで下落の可能性。

投資戦略としては、213円超えでの順張りエントリーか、210円前後での押し目買いが有効でしょう。利確目標は短期で220円、中期で230円。リスク管理の観点から、208円割れでの損切りも検討すべきです。

ファンダメンタルズ面では、通信事業の安定収益に加え、5G展開やDX関連事業の拡大が評価されています。親会社のAI戦略との連携も成長ドライバーです。

100株約21,000円から購入可能な手頃さも魅力で、テクニカル・ファンダメンタル両面から注目される銘柄と言えるでしょう。

明日以降の戦略とまとめ

(a) 明日以降の注目指標発表予定

– 3月19日:FOMC
– 3月下旬:日本国内の経済指標(消費者物価指数、完全失業率)
– 4月上旬:米雇用統計や米ISM指数

FOMCの結果次第で為替や米国株の動向が変動しやすいため、日経平均にも影響を与える可能性があります。

(b) 投資家へのアドバイス

– 世界的な金融政策イベントや地政学リスクの状況を踏まえ、ポジション管理を徹底しましょう。
– 防衛関連やインバウンド需要関連銘柄などテーマ性のある銘柄に注目して分散投資を行うことで、リスクを抑えることができます。
– 為替動向も引き続き要ウォッチ。ドル円が150円台を超えると輸出企業の収益拡大が加速する一方、輸入企業へのコスト圧迫リスクも高まります。

(c) 総括コメント

本日は日経平均が3万7,400円台を回復し、防衛関連や半導体関連に買いが集中する展開となりました。
市場では、世界的な金融政策や米国の景気動向を見極める姿勢が続きそうです。
注目銘柄ソフトバンク(9439)は通信収益と新規事業の成長が支えとなり、安定感のある株価推移が見込まれます。
今後も業績の進捗や世界経済の先行きに注目しながら、柔軟な投資戦略を立てましょう。

参考リンク一覧

初心者のための用語集

  • 日経平均株価:東京証券取引所のプライム市場に上場する主要225銘柄の平均株価を算出した指標です。
  • TOPIX(トピックス):東証プライム市場に上場している全銘柄を対象とする時価総額加重型の株価指数です。
  • 東証グロース市場250指数:東証グロース市場に上場する銘柄のうち、時価総額などの要件を満たす250銘柄から構成される株価指数です。
  • セクター:同じ業種や事業内容を持つ企業をまとめたグループのことで、「業種」と同じ意味で使われることがあります。
  • ダウ平均:アメリカを代表する30銘柄の株価から算出される株価指数で、米国株式市場全体の動向を把握するのに使われます。
  • S&P500:アメリカの主要500銘柄を対象とした時価総額加重型の株価指数で、幅広い業種の株価動向を反映します。
  • ナスダック総合指数:米国ナスダック市場に上場するすべての株を対象とする株価指数で、ハイテク関連銘柄が多い点が特徴です。
  • FOMC:Federal Open Market Committeeの略称。米連邦準備制度(FRB)の金融政策を決定する会合を指します。
  • 雇用統計:アメリカの非農業部門就業者数や失業率などが含まれる経済指標で、世界の金融市場に大きな影響を与えます。
  • CPI(消費者物価指数):消費者が購入する商品やサービスの価格動向を示す指標で、インフレ率を測る代表的な統計です。
  • PER(株価収益率):株価が企業の稼ぐ利益(1株当たりの利益=EPS)に対して割高か割安かを示す指標です。
  • PBR(株価純資産倍率):株価が企業の純資産(1株当たり純資産=BPS)に対して割高か割安かを示す指標です。
  • EPS(1株当たり利益):企業の純利益を発行済株式数で割ったもので、企業の収益力を測る指標の一つです。
  • BPS(1株当たり純資産):企業の純資産を発行済株式数で割ったもので、企業がどれだけの資産を持っているかを示します。
  • ROE(自己資本利益率):企業が自己資本を使ってどれだけの利益を上げているかを測る指標です。
  • 配当利回り:1株当たりの年間配当金を株価で割ったもので、株主が受け取る配当の割合を示します。
  • 自己資本比率:総資産に占める自己資本の割合で、企業の財務体質の安定性を示します。
  • 信用倍率:信用取引で買い注文をしている投資家と売り注文をしている投資家の比率を表し、市場の需給動向を見る際に使われます。

免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、いかなる投資行動を推奨・勧誘するものではありません。記載されている情報は作成時点のものであり、正確性・完全性を保証するものではありません。相場の状況は常に変化しており、経済指標・地政学リスク・金融政策など外的要因によって、予想を大きく上回る変動が生じる可能性があります。

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